ここから本文です

脳梗塞、認知症を遠ざける最強ビタミン「葉酸」のヒミツ

1/12(日) 15:02配信

サライ.jp

文/鈴木拓也

「葉酸」という栄養素をご存じだろうか?
これは、folic acidの日本語名で、この訳語をあてたのは、かの日野原重明医師。ほうれん草の抽出物から発見されたので、この名がついているが、実はビタミンB群の1種。ビタミンMとかビタミンB9と呼ばれることもある。

ビタミンの中では目立たない印象の葉酸だが、健康長寿のカギを握る栄養素だと言うのは、女子栄養大学の香川靖雄副学長だ。

香川副学長は、著書『あなたの健康寿命は「葉酸」でのばせる』(ワニ・プラス)の中で、葉酸は動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全など、さまざまな疾患の予防あるいは罹患リスクを減らすのに効果的だと述べている。
そう言われても初耳の人が多いかもしれない。そこで今回は、地味に見えて実はすごい葉酸の秘密を、本書をもとに紹介したい。

■葉酸の働きと欠乏リスク

葉酸は、身体を正常に保つための極めて重要な役割を持っているという。その1つが「DNAの合成のサポート」。遺伝子の本体であるDNAは、細胞分裂時にその情報がコピーされる。葉酸は、そのコピー時にミスが生じないようにサポートする働きがある。

さらに、傷ついた細胞の修復や正常な赤血球を作るのに関係しており、葉酸がないと、身体にクリティカルな悪影響をもたらすことがわかる。

そして、もう1つの大事な役割は、ホモシステインの代謝。これは、メチオニンという必須アミノ酸が、グルタチオンやタウリンといった別の有用な物質へと変わる工程で一時的に生成されるアミノ酸の1種。しかし、葉酸が不足すると、グルタチオンやタウリン等への生成プロセスが滞り、ホモシステインばかりが多くなってしまう。余ったホモシステインは、血中に流れ出て血管内壁を傷つけ、動脈硬化を起こす要因となり、動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中などの原因となる。活性酸素も増やすので、老化を促進し、これに関連した疾病リスクも高まるなど、およそいいことは1つもない。これが、葉酸不足のコワさである。

1/3ページ

最終更新:1/12(日) 20:37
サライ.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事