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視界がゆがむ、ぼやける…中高年は「視細胞の死滅前」に対応を

1/12(日) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

目の病気は誰だって怖いもの。年齢を重ねれば、老眼や白内障なども始まり、視力の衰えをよりいっそう感じることでしょう。「年だから仕方がないか…」と、納得してしまいそうになりますが、思わぬ病気を発症している可能性に、気づいているでしょうか。本連載では、はんがい眼科・板谷正紀院長の書籍『「自分だけ」のオーダーメイド白内障手術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋して、眼病の知識をわかりやすく解説します。

「視界のゆがみ」の改善は「早期手術」が鍵

◆網膜の表面に張った膜が原因の黄斑前膜(上膜)

加齢による「後部硝子体剝離」などをきっかけに、網膜の表面に膜が張ることがあります。その膜が網膜を絞り込むように引っ張り、網膜の中心部分にある黄斑(おうはん・・・網膜の中心にある、視細胞が密集している部分)を分厚くしたり、皺を寄せたりして黄斑を変形させるのが、黄斑前膜または黄斑上膜という病態です。黄斑の変形のために、視力低下や見え方のゆがみなどの症状があらわれます。

このまま放置しても自然に良くなることはなく、徐々に悪化していきますので、黄斑前膜を除去するために黄斑円孔同様、硝子体手術を行います。

手術をうけることによって見えにくさが改善します。多くの場合、週単位のスピードで視力は改善します。ただ、ゆがみはゆっくりと改善します。ゆがみが残ったり、ゆがみの方向が変わったりすることもあります。

手術のタイミングが早いほど、視力の回復は速く、術後2週間で1.2になることも稀ではありません。ゆがみも早期に手術を行うほど消失しやすくなります。

黄斑前膜は放置すると悪化することがあり、手術を受けることで視力低下の可能性がなくなります。またゆがみも早期に手術を行うほど消失しやすくなります。ですからつぎのようなタイミングで黄斑前膜手術を受けることをお勧めしています。

(1) 黄斑前膜による視力低下、ぼやけなどの症状がある場合

(2) ゆがみがある場合

(3) 黄斑のかたちが崩れたとき

手術では、硝子体手術によって硝子体を切除し、細い膜剝離用鑷子を用いて網膜前膜を取り除きます[図表1]。黄斑円孔の手術の方法とほぼ同じですが、違いは、通常は空気やガスを入れる必要がないので体位制限がないことです。通常の症例であれば、平均30分前後の手術時間になります。

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最終更新:2/3(月) 17:00
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