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英国人が見たU-23日本代表。「またカウンター…。簡単すぎる」「東京五輪にどう影響するかな…」【AFC U-23選手権】

1/13(月) 1:05配信

フットボールチャンネル

サッカーU-23日本代表は12日、AFC U-23選手権(東京五輪アジア最終予選)グループステージ第2節でU-23シリア代表と対戦し、1-2で敗れた。この試合中、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)

【グループリーグ順位表】AFC U-23選手権

●「攻撃では危険なシーンが全然ない」

【U-23日本代表 1-2 U-23シリア代表 U-23アジア選手権・グループB第2節】

――本日もよろしくお願いします! 日本代表は3日前のU-23サウジアラビア戦から6人を入れ替えてきました。

「相馬勇紀が先発で良かったです。齊藤未月にも期待したいですね」

――相馬はサウジアラビア戦に出た杉岡大暉とは異なるタイプの選手ですね。

「相馬の方が攻撃的な選手なので楽しみです」

――試合が始まりました。いきなりカウンターからピンチを招きました。

「もう崩されたね。サウジアラビア戦と同じようなシーンだったね。マークはもっと厳しくいかないと」

――相手のCKをクリアしましたが、オン・フィールド・レビューが行われます。

「PKかな……。危ないプレーでしたね」

――町田浩樹の足が相手の頭に当たっていました。シリアにPKが与えられ、日本代表は先制を許しました。

「シリアはこれから守備を固めてくると思うので、試合は難しくなりますね」

――攻撃のチャンスはどこにありそうですか?

「攻撃では危険なシーンが全然ないですね。ビルドアップが遅い。3、4タッチではなく、1、2タッチでつなぐパスサッカーを見せないと。シリアは引いて守っているのでスピードアップしなきゃ」

●「森保監督の指示は…」

――徐々に日本にもチャンスが生まれています。

「当然ですが、この時間帯にチャンスを決め切れなければ、試合に勝つのは難しい」

――相馬がミドルシュートを決めて、日本が同点に追いつきました。

「やっぱり相馬! 積極的にシュートを打ちましたね。いつも言うけど、打てば何が起こるかわからない」

――サウジアラビア戦の食野亮太郎のゴールもそうでしたね。

「チームがその試合から学んだかもしれない。あるいは森保一監督の指示があったかも」

――同点になった後の日本はどうですか?

「落ち着いてきましたが、まだプラスαがないですね。でも、このまま続けていけば、相馬か橋岡大樹がシリアのディフェンスを崩せると思います」

――シリアは同点に追いつかれてからも引いて守る時間が長いですね。

「シリアは結構ケガしますね。時間をつぶすにはまだ早いけど(笑)」

――毎回プレーが止まりますね。

「さっきの森島司のシュートは惜しかった。森保監督の指示はあったみたいですね」

●食野亮太郎は「貢献はできませんでした」

――前半は1-1で終わりました。目立っていた選手はいましたか?

「齊藤は良いですね。ディフェンスもオフェンスも非常にスムーズでした。橋岡も非常に積極的でしたね」

――勝つためには何が必要でしょうか。

「攻撃により人数をかけないと。橋岡から前半にいいクロスがあがっていたが、ペナルティエリアの中の人数が少ないときがあった。セカンドボールも拾って攻めないといけない」

――齊藤が攻守にわたって躍動しています。

「足下の技術もあるし、ゲームセンスもあります。非常にいい選手になりますね」

――後半に入りましたが、日本はなかなかフィニッシュに持ち込めない展開が続きますね。

「その点はあまり改善されていません」

――食野に代わって田川亨介が入りました。今日の食野はどうでしたか?

「常にポジティブでしたが、あまり大きな貢献はできませんでしたね。ボールを持ったときに何かしたい、チャンスを作りたい、という姿勢は見せていました」

――87分にシリアに勝ち越しゴールを決められました。

「またカウンター……。簡単すぎる。サウジアラビア戦と同じく、簡単に崩されました」

●「3連敗になる可能性が高い」

――日本は1-2で敗れ、グループリーグ敗退が決まりました。

「五輪開催国なのに、この大会初めての敗退チームになるのかな?」

――中国の敗退が決まっていますね。

「五輪開催国と次のアジアカップ開催国ですね。皮肉にも」

――敗因はどこにあったと思いますか?

「サウジアラビア戦と同じく、チャンスを決め切れなくて、守備の方は(カウンターから)簡単に崩されました。この2試合、とくにディフェンスは良くなかった」

――東京五輪では金メダルを目指していますが、実際はアジアの舞台で2連敗。

「本当に残念ですね。自信をつけるためにも、次の試合は勝たなければいけない。大会前はかなり期待されていましたが、3連敗になる可能性が高い。これが五輪の準備にどう影響するかな……」

――2016年はこの大会で優勝しましたが、リオデジャネイロ五輪ではグループステージ敗退に終わりました。

「その逆になればいいですけど。間違いなく内容は心配です。ディフェンスはあまりオーガナイズされていなく、攻撃は機能しなかった。ノックアウトステージ進出はできませんでしたが、3戦目は絶対に勝たなければいけない」

――本日もありがとうございました。

▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。

【了】

最終更新:1/13(月) 7:24
フットボールチャンネル

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