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スズキの「初代ハスラー」は何を残したのか

1/13(月) 5:00配信

東洋経済オンライン

 2013年の東京モーターショーに参考出品車として姿を現し、同年のクリスマスイブに公式発表。翌2014年の1月から販売が始まった初代スズキ「ハスラー」のデビューは衝撃的だった。

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 軽自動車ハイトワゴンとSUVをドッキングした商品企画で、クロスオーバーSUVワゴンというジャンルを確立。遊び心あふれるデザインやアクティブな雰囲気を持ちつつ、室内の広さや実用性は同社の主力モデル「ワゴンR」と同等という、絶妙なバランスを備えたモデルだったのだ。

 たしかに、2004年に発売された三菱「eKアクティブ」などハスラー以前にも同様のコンセプトを持つモデルはあったが、ハスラーが新しかったのは、その「独自性」だ。

■実用性と「楽しさ」のバランス

 eKアクティブは、あくまで「eKワゴン」と同じボディを使って、車高アップや大径タイヤの装着、車体下部への樹脂部品の取り付けなどでSUVテイストに仕立てたモデルだった。対してハスラーは、メカニズムや車体の基本構造をワゴンRと共用するものの、ボディ自体は専用に設計されたものだったのだ。

 もうひとつ、初代ハスラーの成功の理由として、時代背景もある。eKアクティブのデビュー当時は、まだSUVブームが盛り上がってはいなかった。しかし、初代ハスラーの販売がスタートする2014年頃には、SUVの勢いが急上昇。流行として街に背の高いクルマが増えてきたことで、軽自動車にもSUVテイストのクルマが受け入れられる土壌が整い、ハスラーにとって追い風となった。

 初代ハスラーは、ワゴンRと比べると乗り心地の悪さなどウィークポイントもあったものの、発売するや大ブレイク。デビューから数年は、年間約10万台前後というハイペースで売れ続け、その後はペースが落ちてきたとはいえ2019年11月までの約9年間で累計47万6918台を販売した大ヒット作である。

 「実用性は譲れないが、楽しいクルマに乗りたい」というニーズを上手に捉えた商品企画の勝利だ。

 「効率を求めてワゴンRと製造ラインを共用したのが間違いだった」

 ハスラーのデビューからしばらくして、とあるスズキ関係者は筆者にそう語った。

 デビュー当初のハスラーは、長い納車待ちが発生。ワゴンRもフル生産だったから製造ラインのキャパシティーに余裕がなく、おなじ製造ラインで製造していたハスラーは爆発的人気となっても増産への対応ができなかったのだ。スズキの想定を大きく超えるオーダーを受けたものの、たくさん作りたくても作れなかったのである。

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最終更新:1/13(月) 5:00
東洋経済オンライン

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