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フランスでウイスキーが大ブーム 発端は“日本流の飲み方”だった

1/14(火) 17:05配信

クーリエ・ジャポン

歴史とともに日本産ウイスキーを紹介

フランス人が飲むお酒、といえば「ワイン」というイメージが強い。だが近年、地殻変動が起きつつある。フランスメディアの報道によれば、日本産ウイスキーの流行によって、フランスでウイスキーの消費量と生産量が増加しているのだ。

日本産ウイスキーの価値が世界で知られるようになったのは、ここ20年ほどのことだ。2001年に、世界で最も権威あるウイスキー賞として知られる「ワールド・ウイスキー・アワード」(WWA)で、ニッカの「余市」10年シングルカスクが日本産ウイスキーとして初めて世界最高得点を獲得したことが大きな起爆剤となった。

その後、サントリー「響」30年、ニッカ「竹鶴」21年、ベンチャーウイスキー「秩父ウイスキー祭」など、多くのメーカーの受賞が続いていく。この世界的に高く評価される日本産ウイスキーの強みを、仏紙「ル・モンド」は歴史を紐解きながら紹介している。

同紙は、日本でウイスキーが誕生したのは1854年に来航したペリーが樽を提供したことがきっかけだったと紹介。20世紀初頭に、本格的なウイスキーづくりに生涯を捧げた竹鶴政孝がスコットランドへと渡って独学した後、1923年に日本初となる蒸溜所が大阪に作られた。

その後、第二次世界大戦によってアメリカとの貿易が絶たれ、樽を輸入することが困難になったことで国産の樽を開発した。この頃に生まれた、北海道と東北の森林から調達したオークの木で作られたミズナラ樽が、ウイスキーに香木のようにエキゾチックな風味を授け、希少な味わいをもたらす日本産ウイスキーを生み出したのだと同紙は紹介する。

戦後の高度経済成長期には、軽井沢や秩父に蒸留所がつくられ、新規参入によって市場が成長していったようだ。「フィガロ」紙は、日本産ウイスキーが世界で愛される理由をこう分析している。

「ある専門家は『絶え間ない改善』という日本のメンタリティに基づいて、常にブレンドが試されることで日本産ウイスキーをより一層ユニークに進化させている、と説明する。また、島国という地理的特性が日本の緻密さを昇華させたと説明する者もいる。

最高品質の泥炭湿原、高地の蒸留所によって低圧で蒸留したことで生まれる豊かな香り、完璧な純度の水源を持つ蒸溜所など、日本はすべての利点を非の打ち所なく賢明に活かしている」

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最終更新:1/14(火) 20:38
クーリエ・ジャポン

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