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野球殿堂入りした 「ホームランアーチスト」田淵幸一の野球人生とは?

1/14(火) 15:18配信

週刊ベースボールONLINE

1月14日、今年の野球殿堂入りが野球殿堂博物館から発表された。エキスパート部門で選出されたのは田淵幸一氏。通算474本塁打を放ったスラッガーの野球人生とは――。

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“振る”のではなく、“押す”打法

 力任せに、ただ遠くへ飛ばすのではなく、田淵幸一のホームランには美しさがあった。空中高く飛び出した打球がゆったりとレフトスタンドに舞い降りる。ホームランの打球が描く放物線を「アーチ」という言葉に置き換えることがあるが、田淵の打球は、滞空時間が長く、まさにその美しいアーチを描くようなホームランが多かった。

 打球の行方を見詰める間、ファンの声援はいったんやみ、そしてスタンドに届いた瞬間、その静寂はその反動で、さらに大きな声援となって球場を沸かせた。狙って打てるホームランではない。田淵が「ホームランアーチスト」と称されたのは、こんな美しいホームランを打つことができたのが理由でプロ野球ファンを魅了した。

 法大時代に長嶋茂雄(立大-巨人)の持つ通算8本塁打を大幅に更新する22本塁打を放ち、一躍ドラフトの超目玉に。山本浩二、富田勝とともに「法大三羽ガラス」として注目を集めた。

 熱烈な巨人志望であったが、ドラフトでは阪神が1位指名、迷った末の入団も(68年)、タテジマのユニフォームに身を包んだ後は四番打者として、巨人にとって最大のライバルとして立ちはだかった。

 阪神入団後は、藤井勇コーチやOBの山内一弘から内角球のさばき方を学ぶ。内角球に対して、ポール際で“切れて”ファウルにならない打ち方を見につけた。甲子園球場は好天の日、ライトからレフト方面に向けて浜風といわれる風が吹き、レフトポール際の打球がファウルになることが多いが、その克服のため、田淵本人によると「“振る”のではなく、“押す”打法」を研究、山内からのヒントもあって見につけ、ホームランの量産につなげた。

 巨人戦にはめっぽう強く、特に巨人のV9最後の年(73年)にはシーズン37本塁打のうち、巨人戦だけで16本。そのうち5試合連続本塁打、7打数連続本塁打など巨人を徹底的に苦しめた。

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最終更新:1/14(火) 16:33
週刊ベースボールONLINE

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