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雪の九十九島にも異なる魅力がある:秋田・にかほ「象潟」

1/14(火) 11:32配信

nippon.com

秋田県にかほ市の名勝・象潟九十九島(きさかたくじゅうくしま)。田んぼの中に造られた盆栽のような奇観で知られる。初秋には稲穂が実り「黄金の海に浮かぶ小島群」といった景観を呈する。この時季をベストシーズンに推す人が多いが、雪をかぶった冬の象潟も捨てたものではない。近くにある「道の駅象潟(ねむの丘)」の展望室に上れば、雪化粧をした鳥海山や鉛色の日本海とのコントラストが楽しめる。“多島美”という共通性で宮城県の松島と比較されるが、四季折々の変化では象潟に軍配が上がるかもしれない。

かつて九十九島は潟湖の中にあった。江戸前期の俳人松尾芭蕉が当地を清遊したのもその頃。『奥の細道』で「松島は笑ふが如く、象潟は憾(うら)むが如し」と評し、「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠んだ。中国四大美女の一人、西施が眉をひそめたイメージを雨の象潟に重ね合わせたのだろう。冬の象潟も陰りを感じさせる美しさを見せる。芭蕉来訪の150年ほど後に起きた地震で潟は隆起。新たにできた陸地に水田が開かれた。小山もならして田んぼにという計画もあったが、地元住民らの反対で九十九島は残り、景観は保たれた。

最終更新:1/14(火) 11:32
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