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ウールと化繊、どちらが保温性が高いのか徹底比較!

1/14(火) 17:19配信

FUNQ

低体温症を防ぐには、ウエアの選択が大きな意味を持つ。水に濡れて風にさらされたとき、体温の低下を防いでくれるのはどんなウエアか? スタジオで濡らしたウエアに風を当て、検証してみた。

ウールと化繊を低体温症疑似体験で検証

その昔大学山岳部にいたころ、登山のウエアといえばウールが基本だった。ただそのころのウールは、肌触りはチクチクするし、洗うのも面倒くさい、というしろもので、決して使い勝手のいいものではなかった。

その後、化学繊維が急速に性能を上げ、アウトドアブランド各社から高性能の化繊のウエアが発売され、「登山のウエアはウールより化繊」の流れが確立された。

しかし近年、ウールが巻き返しを図る。メリノウールに代表される新世代のウールは、「洗濯機で洗える」「肌触りがチクチクしない」「長期間着用しても臭くならない」ということで、再び登山用ウエアとしての地位を確立したと言っていいだろう。

では、ウールと化繊、濡れて風に吹かれた場合、体温を奪わないのはどちらか? というのが今回の検証のテーマだ。

フリーのライターなんていい加減なもので、「化繊とウール」とくれば、ウールのほうが保温性が高いと試したこともないのに書いてしまう。だから今回も、ダントツの違いでウールに軍配が上がるだろうと思っていた。

(1)通常時の表面温度をサーモグラフィーでチェック

<正面>

とりあえず、ウエアの保温性を比較する前に、ウエアを着ていない状態の状況をサーモグラフィーカメラでチェックした。

体の表面温度はおおむね30℃前後。うしろから見た頭の温度が低くなっているが、これは髪の毛が熱をさえぎっているためだと思われる。前後で比べてみると、正面よりうしろ側のほうが、全体的に温度が高くなっているが、その理由はよくわからない。

スパッツをはいている部分も、正面では温度が低くなっているが、うしろ側ではそれほど違いはない。

(2)水分を含ませたウエアを着用し、低体温症になりえる状況を疑似的につくる

<正面>

検証の方法として、対象になるウエアを水につけてたっぷり水を染み込ませ、水がたれない程度に軽く絞って着用した。

さらに山で濡れたウエアを着て風にさらされた状態を再現するため、扇風機2台で風を送り続け、気化熱で体温が奪われる状態を作ってみた。

さらに付け加えるなら、できるだけ低温で検証すべく、スタジオの冷房をマックスの状態にして気温を低くした。検証したスタジオの気温は約18℃。はっきり言って、扇風機で風を受けるとかなり寒い!

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最終更新:1/14(火) 17:24
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