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【清水|新体制】社長、GM、監督が代わる新シーズン。新指揮官は採用するシステムにも言及

1/14(火) 21:02配信

SOCCER DIGEST Web

クラブとして大きな転換期を迎える

 1月14日、富士山がよく見える快晴のなか、清水エスパルスの2020シーズン新体制発表会見が行なわれた。

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 新シーズンに向け、社長、GM、監督というチームの方向性を決める三役が全員交代。クラブ史の中でもかなり大きな転換期だ。スローガンを「RE-FRAME」(再形成、枠組みを変えるといった意味)として、エンブレムやロゴも変更した。昨季は「戦術=ドウグラス」と揶揄された部分もあったが、そのエース・ドウグラスも神戸に移籍。本当に多くの変化があったなかで新シーズンを迎える。

 特に注目が集まるのは昨季、横浜でヘッドコーチを務め、J1優勝に貢献したクラモフスキー氏を新指揮官として迎えたことだ。クラモフスキー新監督はU-17オーストラリア代表監督の経験があるが、クラブチームの指揮は初めて。ポステコグルー監督のサッカーを熟知しており、その構築の過程でも高い手腕を発揮してきた。成果を挙げられるかが注目される。

 スタイルに関しては、やはり横浜との共通点は多くなりそうだ。指揮官も「攻撃的でアグレッシブで速いサッカー、点を決めるというメンタリティを持ってプレーするという意味では(横浜と)非常に似たものになると思う」と語り、システムも4-3-3がファーストチョイス。ハイラインで戦うことも示唆した。
 
 
 気になるのは昨季リーグ最多失点(69失点)だった守備をどう立て直すかだが、それに関しても「ボールを失ったら選手たちがハングリーにボールを追いかけて奪い返し、自陣のゴールからなるべく離れたところでボールをつないでいきたい。どうやってボールを奪い返すかという部分をしっかりと構築して、奪い返したら点を取りにいく。それが我々の守備の哲学です」(クラモフスキー監督)とアグレッシブな守備を強調する。

 ボールを保持することで守る時間を減らし、失ったら即座に奪い返して攻められる時間を短くする。そういう失点の減らし方だ。ただ、カウンターやロングボールで攻められた時の対応は、現状の守備陣では不安が残る。そこを補強するのか、選手の成長でカバーするのか。注目ポイントのひとつだ。

 新戦力は移籍組が3人(奥井諒、後藤優介、岡崎慎)と、高卒ルーキー4人(鈴木唯人、栗原イブラヒムジュニア、川本梨誉、ノリエガ・エリック)で、昨季、チームを牽引したドウグラスの穴は現時点で埋まっていない。また、左SBの松原后も海外移籍を模索して契約を更新しておらず、もし退団すれば左サイドもやや心許ない。今後、攻撃陣と守備陣で外国籍選手を中心に補強がありそうだが、ドウグラスやヘナト・アウグストのような“当たり”の選手を獲得できるかどうかがカギを握る。

 新監督の下で大胆なスタイル変更を図ろうとしている清水。クラモフスキー監督は自らが目指すスタイルに強い信念と自信を持っているが、それをいかに早く定着させ、結果に結びつけることができるのか。未知数の部分が多く不安も残るが、山室晋也新社長や大熊清新GMの言葉も含めて、クラブ全体で大きく変わろうとする“覚悟”は十分に伝わってくる新体制会見だった。

取材・文●前島芳雄(スポーツライター)

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最終更新:1/14(火) 21:02
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