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任侠山口組が突如として「絆會」に改称、その知られざるウラ事情

1/14(火) 11:31配信

現代ビジネス

分裂抗争からの離脱

 任侠山口組(織田絆誠《よしのり》組長)が12日、組織名を「絆會(きずなかい)」と改称し、代紋も変更すると発表した。同時に「御通知」と題する文章を関係先に配信・配布し、その冒頭に次のように記している。

警視庁23歳の美人巡査がヤクザに惚れてすべてを失うまで

 〈この度、任侠山口組と致しましては、昨今、世間様をお騒がせしております抗争事件の情勢を鑑みまして、これ以上、一般市民皆さまへの巻き添え等、日常生活への不安を煽る訳にはいかず、少しでも解消すべく、新たなる道を歩む決断を致しました〉

 ここに窺われるのは、三派に分かれた山口組の分裂抗争から離脱したいという意志だろう。せめて自分たちが山口組を名乗らぬよう改めれば、抗争における的の数は3から2に減る。その分、一般市民の巻き添え事故も減るという理屈なのか。

 たしかに「御通知」はこの後、次のように続いている。

 〈この数年間、世間様には、山口組三つ巴による分裂抗争等とお騒がせするという、不本意な現状に甘んじて参りましたが、我ら任侠山口組と致しましては、結成当初より、真の任侠道を取り戻すべく、脱反社を最終目標に掲げ、その為にも先ずは山口組の再統合と大改革を目指して参りました〉

特定抗争指定を免れたワケ

 旧・任侠山口組は17年4月に尼崎で結成されたから、あと3ヵ月、4月まで旧名を続ければ、めでたく「石の上にも3年」と胸を張ることができた。なぜ今、「絆會」への改称なのか。

 誰でも思い浮かべるのはこの1月7日、六代目山口組と神戸山口組が「特定抗争指定暴力団」に指定されたことだろう。なぜかこのとき旧・任侠山口組は指定から外れていた。

 その理由は六代目山口組や神戸山口組と違い、旧・任侠は抗争にそれほどなずんでいなかったからか。ただ一件、神戸山口組から護衛役の組員・楠本勇浩を射殺されるという事件を抱えたが、それへの報復攻撃もまだ神戸山口組に加えていない。

 要するに旧・任侠は「殺った、殺られた」を繰り返していないから、兵庫県公安委員会と兵庫県警は特定抗争に指定するまでもなかろうと判断したのか。

 指定されなかった理由は分からない。だが、いずれにしろ、旧・任侠は「指定されなくて幸い。今後とも指定されないように山口組の名を外そう」と考えたのか。あるいは警察筋から「山口組の名を外せば、今後とも特定抗争に指定しない」という約束でも取り付けたのか。たしかに県警本部にとって、三つ巴の戦いより一団体を外し一対一の戦いに仕立てた方が対処しやすいだろう。

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最終更新:1/14(火) 11:31
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