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社員が売上金180万円を居酒屋で紛失!本人が弁償するべきなのか

1/14(火) 6:01配信

ダイヤモンド・オンライン

 年始の初売りセールの売上金180万円が入ったバッグを居酒屋で紛失した店長。同席した社員と2人で弁償することに。しかし、その後、驚きの事実が発覚し…(特定社会保険労務士 石川弘子)

S社 概要
洋服や雑貨などを扱うセレクトショップを運営している。20代向けのオシャレな商品を取り扱っており、店舗数は都内に5店舗。最近はネット販売も好調。

登場人物
太田一郎:S社の社長。40代後半の男性で妻と高校生の娘がいる。20代後半で創業し、事業を拡大させてきた。気は短いが情に厚い。
長井健二:S社の店舗で店長をしている30代後半の男性。酒とパチンコが好きで、少しだらしがないところがある。バツイチで現在は独身。
細川三男:長井店長の下で働くS社の社員。20代後半の独身男性で、お調子者。要領がよく立ち回りがうまいので社長のお気に入り。
海野ももか:長井店長たちと同じ店で働くアルバイトの20代女性。モデルの卵で、バイトとモデル活動を両立している。美人でサバサバとした性格。
● 店長が泥酔して紛失した 180万円を3者で負担

 「なんで売上金をカバンに入れたまま飲みに行ったんだ!!」

 1月中旬の月曜の午後、S社の店舗バックルームで鬼のような顔をして怒鳴る太田社長の前で、店長の長井と社員の細川は小さくうなだれていた。

 前日は初売りセールの最終日。閉店後、店長は社員の細川とアルバイトの海野を誘って打ち上げと称して飲み会をしていた。

 酒好きの店長は、セールが終わった安堵感からか、つい飲みすぎて泥酔し、売上金を入れた小さなバッグを居酒屋に忘れてきてしまったのだ。

 翌朝、売上金を無くしたことに気づいた店長が慌てて居酒屋に問い合わせたものの、「特に落し物は届いていない」ということだった。

 バッグにはセール中の売上金180万円と店の通帳が入っていた。

 「売上金はその都度銀行に預けるよう言っていただろ!」

 社長が怒鳴りつけると、店長はビクッとして「すみません…」と小さな声で答えるのだった。

 普段から、毎日の売上金はその都度入金するように言われていたのに、セール中の忙しさにかまけて、数日分の売上金を現金で持っていたのだ。

 「細川、お前もお前だ!店長がだらしないからお前も金の管理に気を付けてくれって言ったよな?」

 社長の怒りの矛先が店長から自分に向けられた細川は、「すみません…」と社長に頭を下げた。そして、社長の怒りが収まらない様子に責任を感じたのか、細川は「自分と店長で弁償する」と言い出した。

 「自分にも半分責任があるので2人で弁償します。いいですよね?店長」

 細川の言葉に店長は内心(えぇ!それは無いだろ…)と思いつつも、激怒した社長の様子を見て、「あぁ…」と同意するしかなかった。

 社長は、「細川のほうが店長よりもよっぽど責任感がある!」と少し機嫌を直したようだった。

 その後、警察に届けたが売上金は戻らず、結局180万円を会社と店長と細川の3者で負担することとなった。

● 細川のリュックから こぼれ落ちた驚きの中身

 それから10日ほどたったある日のこと。アルバイトの海野が「店長、ちょっといいですか?」と話しかけてきた。

 「この間、細川さんが私にプレゼントだと言って、バッグをくれたんですよ」
「そうなの?誕生日とか?」
「違いますよ。ブランド品で多分10万円くらいはするものですよ」
「なんでそんな高いものをくれたの?」
「前からしつこく飲みに誘ってきていたし、おそらく私の気を引くためだと思います」
「えー?そうなの?ももかのこと、狙っていたのか」

 海野は、迷惑そうな顔で「こっちはその気が無いから断っているのに…。店長、何とかしてくださいよ!」と言ってきた。

 「そんなこと言っても、俺が出る幕じゃないだろ」

 店長はそう言いつつも、「売上金の弁償をしたばかりなのに、どこにそんな金があるんだ?」と不思議に思った。

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最終更新:1/14(火) 6:01
ダイヤモンド・オンライン

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