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「友人を切り捨てろ」が一般人には危険なワケ

1/14(火) 8:00配信

東洋経済オンライン

 2020年の幕が開けた。いきなり国際情勢がきな臭いことになっているうえに、気候変動問題や相次ぐ災害など、なんだか年始早々、不穏な様相だ。そんな課題山積の地球社会であるが、もう1つ、世界で大騒ぎされている問題がある。それは「孤独」だ。

 大規模の調査をもとに自動車会社のフォード社がとりまとめ、2019年12月に発表したトレンド予測レポート「2020トレンド」において、最重要テーマとして挙げられたのが、ほかならぬ「孤独」(loneliness)だった。

■孤独はグローバルの疫病

 14カ国1万3000人への調査では、世界の成人の45%が、「定期的に(少なくとも週に1回)孤独を感じている」と回答。日本は調査対象国にはなっていないが、国別ではインドで71%と最も高く、中東(56%)、ブラジル(54%)、中国(52%)、カナダ(42%)、スペイン(40%)、メキシコ、イギリス(39%)、アメリカ(36%)と続いた。

 年代別では、とくに4~24歳の若者層(ジェネレーションX)が62%と最も高く、25~39歳(ミレニアルズ)の55%とあわせて高い水準だった。

 レポートは、日本での「ひきこもり」の事例などを紹介しながら、健康や精神への影響に言及し、「孤独はグローバルの疫病である」と結論づけた。イギリスで担当大臣が設けられるなど、海外では「孤独」は大きな課題として捉えられており、報道でこの話題を見ない日はない。

 レポートから改めて浮かび上がったのは、ソーシャルメディアなどを通じて、コミュニケーションをとりやすくなっているはずの現代社会で、人と人の間の壁が厚く高くなっていることだ。20代、30代の過半数が「友達を作るのはデートするより難しい」と回答しており、多くの人が「仲間」や「友人」を作ることのハードルが上がっていると感じていることが明らかになった。

 「コミュニケーションのツールが発達した時代に、人とつながることが難しくなっている」という矛盾が生まれている。

 先日、筆者は80代の父と電車に乗ったが、混雑した電車の中で、誰もがスマホに夢中で、席を譲ろうと声をかけてくれる人は誰もいなかった。こんなとき、席を立つのが面倒くさい、という人もいる一方で、席を譲ろうと思っても、「断られたらどうしよう」「年寄りではないとキレられたらどうしよう」「失礼に当たらないか」と思いを巡らせてしまうという人も少なくないだろう。

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最終更新:1/14(火) 12:30
東洋経済オンライン

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