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SNS依存で時間浪費 魔の悪循環から抜け出す方法

1/14(火) 8:26配信

日経doors

やるべきことは何となく分かっていても、腰が重い、続かない、理想通りにできない…。行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんが、そんな状況を突き抜ける方法を教えてくれる本連載。第5回で取り上げるのは、SNSに夢中になって時間を浪費してしまい、将来のために有効なインプットができないという「ダメダメ」例です。

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 今月のお悩み: 

「読書や勉強など、自分のためにやりたいことはたくさんあるのに、気が付くとSNSで時間を浪費している。誘惑に負けてしまう自分が情けない……」

●SNSを見続けてしまうのはあなたのせいではない

 ラインやツイッター、インスタグラムなど、SNSを見始めると夢中になってしまい、結局本当にやりたかったことができないまま1日が終わってしまう……。そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。あっという間に進んでしまった時計の針を見て、「なんで止められなかったんだろう」と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

 でも、行動心理学の観点から見ると、実は「SNSを見続けてしまう」という行為にはれっきとした理由があります。

手軽に欲求を満たせるのがSNS

 1つ目の理由は、新しいことを始めるより継続したほうが楽だから。SNSの場合、初めてアカウントを作るときこそ、何かと試行錯誤します。プロフィールをどの画像にするか、アカウント名は何がいいか、誰をフォローするべきか……など、ある程度集中して設定しなければ、SNSを始めることはできません。

 しかし、それを終えれば、あとは何もしなくても大量の情報が流れ込んできます。ひたすら受け身でいればいい。何も考えなくていいし、積極的に始めなくていい。その状態が気持ちよくて、SNSに依存してしまうようになるのです。

 2つ目の理由は、所属欲求と承認欲求が満たされるから。習いごとを始めたり、勉強会に行ったりと、リアルな場で他人とのつながりを持つにはエネルギーが必要です。「それは気が進まないけれど、価値観の合う人たちとゆるくつながりたい」と考える人にとって、最適な距離感を保てるのがSNSです。匿名のことも多いですし、オンラインだけの関係ですから、気が向いたときだけ付き合えばいい。手軽に「仲間の輪に入りたい」という所属欲求を満たすことができます。

 また、自分の投稿が共感されて「いいね」が集まったり、タイムラインに自分と同じような考えを持つ人がいることを確認できたりすると、承認欲求も満たされます。

 つまりSNSは、無料で半永久的に続けられて、手軽に欲求を満たせてしまう魔のツールだということ。時間を忘れて夢中になってしまうのは、仕方がないことなのです。

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最終更新:1/14(火) 8:26
日経doors

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