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阿部慎之助との初対面時に感じたこと/デーブ大久保コラム

1/15(水) 11:00配信

週刊ベースボールONLINE

 明けましておめでとうございます。本年も何とぞよろしくお願い致します。今年もいろいろな話をしていきたいと思います。

巨人1位・阿部慎之助プロ入り前インタビュー「1球目をバシッと決めたい」

 さて、2020年最初の話題ですが……19年からの持ち越しで阿部慎之助巨人二軍監督の話が終わっていませんでしたので続けます。初めて阿部二軍監督と話をしたのは、実は週刊ベースボールでの対談企画でした(2000年12月4日号)。写真で2人のツーショットを掲載していますが、これがファーストコンタクトでしたね。まあ、2人ともいい笑顔をしていますねえ(笑)。

 私の顔がパンパンになっていますが、このときが人生最大の体重で130キロくらいあった時期ですね。しかも肌がツルツルで若いですね。若いと言えば、慎之助(あえて今週はここからそう呼びます)もやせていて若々しい。ドラフト1位で巨人入りが決まったオフに、こういう機会を与えてもらいました。

 どういう話をしたのかと言いますと……「巨人のことは何でも教えるよ」と私が偉そうに言っていたみたいです。今や2000安打を放った巨人の、いやプロ野球歴代の中でも強打の名捕手に対し、失礼なことを言ってしまいました(苦笑)。でも、当時からそれくらいの打者になると思っていましたし、名捕手にもなると思っていました。

 この対談でも「シドニー五輪で見たときにビックリしたよ。前でしっかり打っているからプロでも打つでしょ」と言っています。

 捕手に関しては、これまたシドニー五輪のときにビックリした記憶があるんです。当時私はフジテレビの五輪キャスターとして現地取材をしていました。このときに初めて慎之助のプレーを見て、プロ野球用語でいう「強い」捕手だったのです。肩が強いのと同時に、捕ってからのスピード、勢い、投げてから二塁に届くまでの強さは、一級品でした。

 シドニー五輪のときの正捕手・鈴木(鈴木郁洋=現オリックス一軍バッテリーコーチ)も相当「強い」捕手でしたが、まったく見劣りしなかった。私は慎之助の打撃を生かし、思い切ってシドニー五輪の正捕手に抜てきしてもいいんじゃないか、と思ったくらいでした。

 ただ、週べの対談での第一印象は「優しい性格が分かる、のんびりとした話し方をする男だなあ」と。この点に関してはプロで大丈夫かな、とも思いましたが、すごく素直な男でしたので、ここはプロに入って伸びる要素ですから、その部分で大きな期待をしていました。

 そしてルーキーとして迎えた開幕戦です。当時の原(原辰徳)ヘッドコーチの進言で開幕マスクでスタメンと聞いたとき「向こう15年、巨人は安泰だ」と思った記憶があります。実際にそれ以上の名捕手になりました。そして次は名監督になるべく、新しい道を進みます。応援していますよ。

『週刊ベースボール』2020年1月20日号(1月8日発売)より

PROFILE
大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。

週刊ベースボール

最終更新:1/15(水) 11:00
週刊ベースボールONLINE

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