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山口俊は中学生の基礎から 日本人メジャー“苦心の英語勉強法”

1/15(水) 10:03配信

FRIDAY

「(巨人で同僚だった)ヤングマンから教えてもらったスマホアプリ『Duolingo』で、『This is a pen』から勉強しています。中学生レベルの英語から格闘中です」

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巨人からポスティングでブルージェイズに移籍する山口俊が、自主トレ中の沖縄県那覇市で報道陣にこう語った。中学時代の英語は5段階評価で4だったという山口でも、メジャーリーガーとのコミュニケーションは容易ではない。渡米にむけ猛勉強中のようだ。

これまでに60人ほどの日本人がメジャーに挑戦したが、大半が英語の習得に苦労してきた。主な選手の、英語勉強法と苦労エピソードを紹介しよう。

◆松井秀喜:中学時代の教科書を持参

「母親に『ニューホライズン』(中学の代表的な英語の教科書)を送ってもらい、勉強しますよ」

メジャー挑戦を表明後に、報道陣にこう語ったのは松井秀喜だ。現在でもニューヨークに拠点を置く松井は今でこそ英語が堪能だが、渡米当初はほとんど話せなかったという。

「松井には、ロヘリオ・カーロンという1歳年上の専属通訳がいました。高校時代まで日本で過ごしたため日本語も堪能です。通常球団が変わると通訳が変わるものですが、ロヘリオは英語があまり話せなくても選手から信頼されていた松井を信奉。エンゼルス、レイズと松井の所属球団が変わっても、ずっと通訳を続けました。松井自身は移籍2年目以降、徐々に英語が話せるようになった。本人は語学力向上の秘訣を『通訳に頼らずネイティブとフェイス・トゥ・フェイスで話すこと』と語っています。ただ、公の場ではあまり英語を使いませんでした。その理由については『信頼するロヘリオの仕事を奪ってはいけないだろう』と笑っていましたよ」(スポーツ紙メジャー担当記者)

◆ダルビッシュ有:イラン人の父親と英語で会話

現在のダルビッシュは通訳を介さず、地元のインタビュアーの質問にも流暢に答える。イラン人の父親があまり日本語を話せなかったため、小学校入学までは家庭での会話は英語だったのだ。そんなダルビッシュでも、渡米当初は会話に苦労したのだろう。ツイッターで「1年目の英語。語彙も発音も酷い」とツブやいていた。

「1年目のシーズン後のファンミーティングでは、ちょっとしたトラブルがありました。当時は通訳が付いていましたが、会話に自信が出てきたダルビッシュは地元の女性リポーターの質問にも流暢な英語で答えます。しかし最後に『ファンにシャットアウトをお願いします』と言われ、固まってしまった。『シャットアウト』とは挨拶のこと。質問は事前に教えてもらっていたようですが、『シャットアウト』はリポーターの即興だったとか。以来ダルビッシュは『英語にドップリつからなければ上達しない』と、極力、通訳を介さずに話をするようになったそうです」(スポーツ誌ライター)

◆イチロー:自宅でCNNをつけっぱなし

’19年3月に引退したイチローは、同年9月にシアトルで行われた功労者を称える表彰式で約5分間にわたり滑らかな英語でスピーチした。

「渡米当初イチローは、自宅でCNNなどのニュース番組をつけっぱなしにしていたそうです。移動中の車の中でも、ずっと英語のニュースを流していた。英語に耳を慣れさせることが大切と考えているのでしょう。2年もするとチームメイトと、英語で冗談を言い合えるまでに上達しました。ただ現役時代は、取材や会見の場で決して英語を話そうとしなかった。アラン・ターナーという優秀な通訳が、必ず同席していたんです。その理由について、イチローはこう語っています。『細かいニュアンスは母国語でないと通じない。ボクの考えを正確に伝えるために19年間ずっと通訳をつけていたんです』と」(前出・記者)

◆大谷翔平:知らないフレーズはすぐにメモ

「来年あたりからボクは必要ないんじゃないかな」

エンジェルスの大谷翔平の通訳・水原一平氏は、昨シーズン終了後こう語っていた。日本ハム入団前からメジャー挑戦を視野に入れていた大谷は、チームメイトのメンドーサなどに英語で話しかける積極ぶり。メンドーサも「ショウヘイはすぐ覚えるし、飲みこみが早い」と、大谷の語学力を評価していた。

「米国に渡っても積極性は変わっていません。試合や練習中にわからないフレーズや単語があると、すぐにメモ。自宅に帰ってから机の前に座り、何度も紙に書いたり声に出しているそうです。また覚えたフレーズは、実際にチームメイトに使い実践している。チームメイトも上達の速さに驚いています。時間があるときには、水原氏を自宅に呼んで2時間以上マンツーマンの英語の授業を受けることもあるそうです」(前出・ライター)

マリナーズやロイヤルズなど、複数のメジャー球団で活躍したマック鈴木氏が話す。

「ボクがメジャーにいた’90年代後半から’00年代前半は、アジア人がベンチにいること自体に違和感があり、英語を話せないと完全に孤立しました。最近は日本人の実力も認められ、最初から拒否されるようなことはないでしょう。もちろん英語を話せるのにこしたことはありませんが、チームに溶け込もうという意識を持つことが大切です。英語ができないからといって、コミュニケーションを拒絶してはダメ。片言でもいいから積極的に話しかければチームメイトとの仲も良くなり、安定した精神状態でプレーできます」

野球の技術より、メジャーそして米国という環境にイチ早く慣れることが日本人選手にとって重要なのかもしれない。

FRIDAYデジタル

最終更新:1/15(水) 10:03
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