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ゴーン被告の逃亡劇で「すぐに逃げられる国」と世界に宣伝、責任は誰がとるべきか

1/15(水) 21:30配信

週刊女性PRIME

「私はある日突然、貪欲な独裁者にされました」

 日産自動車元会長、カルロス・ゴーン被告(65)は日本時間の1月8日午後10時から逃亡先のレバノンで会見を開いた。

【写真】ゴーン被告のお面をかぶった記者と楽器箱の対比、キャロル夫人&ゴーン被告の2ショット

 2時間半にわたり、自らの潔白や同社の立て直しに貢献してきた旨を主張。逮捕は同社幹部や日本政府の「陰謀」で、ほかにも司法制度の批判など恨み節をぶちまけた。

 しかし「日本からの脱出方法は話さない」など口を閉ざす部分も多く、今だにすべてが明らかにはなっていない。

逃亡を手引きした人物の正体は?

「中心的な役割を担ったのはアメリカで民間警備会社を経営していたA氏。米軍の特殊部隊出身で1982年、レバノンに派遣されキリスト教一派の民兵の教官を務めていました。そこで同国とのつながりを作ったとみられます」

 と説明するのは軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏。このキリスト教一派にはゴーン被告も所属しているという。

 A氏は中東で麻薬捜査に協力したり、イラクやアフガニスタンなど紛争地帯での警備、人質の救出作戦にも携わった経験を持つ人物だ。

「脱出作戦にはほかに英国人ら10~15人が関わったとみられています。特殊部隊や民間警備会社で培ったネットワークを生かし、A氏が個々に声をかけ集めた」(黒井氏)

 作戦の99%が空港探し。最大関門は空港セキュリティーの突破。あたりをつけたら予行練習を繰り返したとみられる。そして東京のホテルでゴーン被告と合流、品川駅から新幹線で大阪へ。関空の近くのホテルで箱に入り、疑われることなく、まんまと逃げた。

 キヤノングローバル戦略研究所・宮家邦彦氏は「これは元特殊部隊員だからできた作戦ではない」と話したうえで、

「計画と資金があれば誰でもできます。ただプロに任せたほうが確実。問題は違法だと知りながらやったことです」

逃亡用の楽器箱は特注品?

「音響機材用の箱はほとんどがオーダーメード。そのためゴーン被告が逃亡に使ったとみられる箱も作戦のために作られた可能性があると考えられます」(音響機材のレンタル業者の担当者)

 米メディアはゴーン被告が隠れていたとみられる箱を掲載、そこで同様の大きさの箱に記者も入ってみた。

 中は台と蓋(ふた)の隙間から光が漏れる程度で真っ暗。ゴーン被告が入っていた箱は空気穴が開けられていたというが、そうでもしないと空気がこもって暑くて息苦しい。

「長時間、中に潜んでいたら酸欠になるかもしれません。横になり寝返りが打てれば平気かもしれないですが、体勢が変えられないのもきつい」(前出・担当者)

 箱の中にはウレタンが敷かれており、さらに毛布などを敷いていれば移動時の振動も多少は軽減されるのではないかという。

 ゴーン被告は暗闇の中で一体、何を思っていたのだろう。

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最終更新:1/15(水) 21:30
週刊女性PRIME

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