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「ユニクロ」や「無印良品」が海外でも受け入れられるワケ

1/15(水) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

「ながら起業」を提唱する中国人キャリアウーマンの小野りつ子氏が、会社にしがみつき続ける「雇われ人根性」から脱却し、自立した働き方をするための具体策を提案します。※本連載は『ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方』(幻冬舎MC)から一部を抜粋し、改編したものです。

日本のビジネスマンは、海外でビジネスをしていない?

日本のビジネスマンは、なぜ海外では通用しないのか。よく議論されていますが、IT業界に限って言うなら、そもそも日本のビジネスマンは海外でビジネスをしていません。だから、海外で通用する・しない以前の話かと思います。IT業界では、中国やインドに進出してもそこで日本向けの製品を作っている場合が多いのです。

ITソフトウェアの企業の場合、ほとんどがオフショアリング(企業が開発業務の一部または全部を海外に移管・委託すること)です。上流工程では日本のSE(システムエンジニア)を使って要件定義、設計、開発をしますが、下流工程のコーディング、テストは人件費が安い中国や東南アジアなどの開発拠点に任せています。

現地の管理も日本でのやり方を通すので、海外のビジネスのノウハウを学ぶ必要はありません。現地の日本人の管理者は毎週本社に報告するための資料を作るのが主な業務で、現地の社員と話すときは通訳を使い、3~4年間駐在しても、現地の言葉を習得することもなく、日本に帰国するという具合です。

これは日本の商習慣にしがみついている企業が、日本の生活スタイルにしがみついている社員を海外に輸出しているだけなので、グローバル化の要素は一切ありません。せっかく海外で生活するチャンスに恵まれたのなら、日本人村から一歩外に出て現地の人と触れ合ったほうが、今後の人生には必ず役に立つのではないかと思います。

ユニクロや無印良品の「グローバル化」が成功する理由

そのような状況なので、IT業界はグローバル企業の最先端というイメージがあるかもしれませんが、実際は大企業でも世界的に見れば成功しているとは言えません。少なくとも中国では成功していない、とはっきり言えるでしょう。今まではそれでもやってこられたかもしれませんが、今は中国やインドの人件費も高くなってきて、日本人の人件費のほうが安くなっていると言われています。

もし日本で日本国内でしか流通しない製品を作るようになったら、それこそガラパゴス化がさらに進むだけなので、あまり将来性のある業界のように感じません。

もちろん、現地で日本製の製品を販売したり、お店を開いている企業は、現地に派遣された社員が四苦八苦しながら現地に根付くよう力を尽くしているのだと思います。

「ユニクロ」のファーストリテイリングや「無印良品」の良品計画のように、海外で受け入れられている企業も多数あります。そういう企業では、現地の人とコミュニケーションを取りながら受け入れてもらう戦略を立てているので、グローバル化を意識しなくても、自然と外向きの思考になるのでしょう。

日本は少子高齢化が進んでいるので、どの企業も海外に出ていかないとやっていけないのは明白です。そのためにも「しがみつき体質」から脱却しておかないと、海外に派遣されて何も刺激を受けないまま帰国することになるのではないでしょうか。それは無難な生き方かもしれませんが、人間性の豊かな味のある人間にはなれません。

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最終更新:1/15(水) 8:00
幻冬舎ゴールドオンライン

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