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年収900万円の「お金持ち」でも「下流老人」に転落する内情

1/15(水) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

本連載では、株式会社Money&You代表でマネーコンサルタントの頼藤太希氏が「お金の初心者」に向け、「貯蓄」や「投資」などの資産運用の基礎知識をレクチャーします。今回は、「お金持ち老人」と「貧乏老人」の分かれ目について見ていきます。

教育費が「家計のブラックホール」と呼ばれるワケ

「老後のお金」について不安な人が多いのは、定期的にメディアが囃し立てるからかもしれません。老後資金2000万円問題の前は、「老後破綻」や「下流老人」という言葉が流行しました。

ただし、「メディアが数字のためにウソを言って煽っているだけか。それじゃ、不安を感じる必要はないんだな。安心。安心」と思ってしまうのは間違いです。実際に人生を終えるまでに必要とする金額は、想像以上に大きいものとなります。

住居資金、教育資金、老後資金。この3つが「人生の三大資金」です。人生何かとお金がかかるものですが、とくにこの3つはそれぞれ数千万円単位で必要になるため、前もって準備しておきましょう。

中でも、「家計のブラックホール」と言われているのが「教育費」。こう呼ばれるのも、我が子のためだからと、教育費はどこまででもかけられてしまうからです。

ある方の事例をお話します。仮にAさんとしましょう。Aさんの年収は約900万円ありました。平均的な家庭の約2倍ですから、高収入だといって差しつかえありません。しかし、生活費以外のお金の大部分は、2人いる子どもの教育費にあてられていました。子どもは2人とも、中学校から私立、大学も私立文系です。入学費用や授業料だけでなく、塾や習い事代もかかります。子どもたちの将来を潰したくないからと、やりたいことには惜しみなくお金を出していたそうです。

文部科学省「子どもの学習費調査」(平成28年度)によると、中学校から大学までの10年間を私立に通うと、教育資金だけで約1250万円必要になるということです。2人分で約2500万円です。

Aさん家のように、子どもの教育費に家計の大半を回してしまう家庭は結構多いようです。そんな家庭に待っている次の問題が、老後のお金。Aさんの場合も、日々の生活費と子どもの教育費にお金をかけすぎたため、貯蓄が底をつき、老後資金の準備ができていませんでした。

Aさんのように年収900万円という高年収であっても、いくらまで教育費に回すのかの判断や、計画的な老後資金の準備をしなければ貧乏老人への道をたどることになってしまいます。

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最終更新:1/15(水) 9:00
幻冬舎ゴールドオンライン

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