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「いきなり」大惨事のウラで急成長、「やっぱりステーキ」とは何者か

1/15(水) 8:01配信

現代ビジネス

大量閉店が止まらない

 「いきなり! ステーキ」の窮状が明らかになっている。

 まず、既存店の売上の低下がおびただしい。昨年10月には41.4%減、11月は32.8%減という深刻な状況で、このようなデータはこれまでの外食産業には存在しない。

【写真】これで1000円は安い!感動的に柔らかい「やっぱりステーキ」の赤身肉

 これらは客数の減少幅が大きいことに起因する。既存店の10月では40.5%減、11月は27.8%減となっている。全店売上高でも100%を割り込むようになり、10月は19.9%減、11月は12.1%減となっている。現状、約500店舗の体制だがすでに44店舗の閉店を決めた。

 「いきなり! ステーキ」では昨年11月メニュー改定を行った。肉の種類を絞り、これまで300gで食べることを推奨していたところ、新しく200gといった定量カットを設けて、1000円台の価格表示を行うことで、「高くない」ことをアピールするようになったのである。

 2013年12月、東京・銀座四丁目にオープンした1号店は20坪で月商3000万円を売り上げ、ロードサイドから商業施設へと出店エリアを拡大。そして「ファストステーキ」という新しい業態の言葉をもたらした「いきなり! ステーキ」であるが、今最大の危機を迎えている。

 一方そのウラで、急成長しているステーキチェーンがあることをご存知だろうか。

行列待ち2時間も当たり前

 その名は「やっぱりステーキ」だ。

 経営するのはディーズプランニング(本社/沖縄県那覇市、代表/義元大蔵)。同社代表の義元大蔵氏は1975年生まれ、那覇市内の高校を卒業後渡米、10年間滞在し、帰国後、飲食コンサルタントとして勤務したのち、独立して現在に至る。

 2015年2月、沖縄・那覇市に1号店がオープンすると、その後続々と店舗を拡大し、現在45店舗となっている(2019年12月末)。出店場所の内訳は、沖縄県内が24店舗(うち直営10店舗)、本土が21店舗である(うち直営3店舗)。

 本土の直営店は福岡市、名古屋市、仙台市にある。いずれも九州、中部、東北の拠点となる地方都市に出店していることから、これから本土での多店化が計画されているようだ。

 本土への出店は2017年9月、大分が皮切りとなった。2018年12月、沖縄に近い鹿児島に出店(天文館店)、「沖縄で人気のステーキチェーンが鹿児島にやってきた」ということで、オープン初日から200人近くの行列を作り、待ち時間は2時間以上という日が続いたという。そして、それ以降も出店するたびに、このような現象が見られるようになったそうだ。

 これだけ人気を博している理由の一つは、「やっぱりステーキ」の特徴である、「赤身肉」がメインで、ずばり「1000円」(税込)というお手頃価格であることだ。

 しかも、昨年10月に消費税が上がってもこの価格は堅持している。同店のファンはこのような経営姿勢をリスペクトしていることだろう。

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最終更新:1/15(水) 10:35
現代ビジネス

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