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タイ代表西野監督、東京五輪まであと2勝 終盤カウンターに“ロストフの悲劇”「よぎった」

1/15(水) 9:43配信

Football ZONE web

イラクと引き分けてA組を2位通過 史上初のベスト8入りが決定

 西野朗監督率いるU-23タイ代表は14日、地元で開催されているU-23アジア選手権でイラクと1-1で引き分け、史上初のグループリーグ(GL)2位通過を決めた。第1戦、第2戦からメンバーを大幅に入れ替えて臨み、GL突破が懸かる第3戦は大胆なターンオーバー。総力戦でベスト8を掴み取り、東京五輪切符まであと2勝と迫った。

【動画】U-23アジア選手権「タイ×イラク」(1-1)ハイライト

 地鳴りするような大歓声がバンコクの夜空に響き渡った。スタンドには涙を流して喜ぶ人の姿も。歴史的なグループリーグ突破に西野監督は会見場へ自ら拍手して入ってきた。「コップンカー」。タイ語の「ありがとうございます」を披露し、まずは大きな一歩を喜んだ。

 引き分け以上で突破できた一戦は、先発を7人入れ替えて臨んだ。本職はボランチの選手をFW起用するなど大胆な采配。さらに、先発起用予定だった選手が「今朝のどが痛いとか午前中の練習出てきませんでした。それぐらいの状態ではあったんですけど、昨日のトレーニング等でも体のキレとか、躍動感あるプレーがあった」と“トラブル”を乗り越えて出場したという。

 そんななか、前半6分にVAR判定によりPKを獲得。先制に成功したが、後半4分には同点に追いつかれてしまった。それでも、引き分けで突破は確定。総力戦で守備に奮闘するが、試合終盤間際の後半44分だった。カウンターから左サイドを突破され、クロスを上げられると中央の選手がヘディングシュート。ドンピシャで枠内に飛んだが、GKに当たりピンチを凌いだ。

このシーンに試合後、西野監督は「よぎったよ、最後」と笑い飛ばした。指揮官が「よぎった」のは2018年7月のロシア・ワールドカップ(W杯)ロストフで行われた決勝トーナメント1回戦のベルギー戦(2-3)。2-2の試合終了間際、カウンター一発で勝ち越しゴールを許してしまい、強豪との熱戦を制することができなかった。あの“ロストフの悲劇”が脳裏によぎったようだ。

 18日の準々決勝には「タイスタイル」という「ポゼッションとスピード感にあると思うので生かした戦い方で挑んでいきたい」という西野監督。日本のGL敗退により対戦は叶わなかったが、東京五輪切符を獲得するまでタイ代表は突き進んでいく。

Football ZONE web編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi

最終更新:1/15(水) 11:18
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