ここから本文です

トイレが近い、排尿時に痛み… それって膀胱炎かも?

1/15(水) 10:34配信

日経ARIA

さっき行ったばかりなのに、またおしっこに行きたくなる、排尿すると痛い……。これは膀胱炎のサイン。残念ながら、自然治癒はしないもの。処方された薬をのみ切る、生活習慣を見直す、などで根本から治そう。上編は、膀胱炎の概要と、膀胱炎に関するQ&Aをお届けする。

【関連画像】膀胱炎と尿路感染症、腎盂腎炎

●膀胱炎の約90%は「細菌性」

 まずは「膀胱炎の可能性」をチェックしてみよう。

どれか1つでも当てはまれば膀胱炎の可能性あり

□トイレに1日10回以上行く

□排尿してもスッキリしない

□残尿感がある

□尿が白く濁ったり血が混じることがある

頻尿、排尿痛や残尿感、尿の濁りや血尿は、膀胱炎の典型的な症状。思い当たることがあれば、病院で治療を受けたい。

 膀胱炎は主に2タイプあり、一般的には「細菌性膀胱炎」のこと。ほとんどの人はこちらに当てはまる。もう1つは「間質性膀胱炎/膀胱痛症候群」で、まれな膀胱炎。膀胱の内壁の粘膜に病変ができ、膀胱が萎縮するというもの。

 上記の囲み内の症状に1つでも当てはまった人は、今度は以下をチェックしてみよう。「細菌性膀胱炎」だと頻尿、残尿感や尿の濁りがあり、抗菌薬の服用で治る。ほとんどの人はこちらで、膀胱炎の90%程度。

 「間質性膀胱炎/膀胱痛症候群」は細菌性ではないので抗菌薬は効かない。約10%未満と少ないが、悩みが深い。

<当てはまれば細菌性膀胱炎かも>

□ 排尿の最初と最後が痛い

□ 排尿してもスッキリしない

□ 抗菌薬をのむと治る

□ 尿が濁ったり、血尿がある

<当てはまれば間質性膀胱炎/膀胱痛症候群かも>

□ 排尿の最後が痛い

□ 排尿すると痛みが和らぐ

□ 抗菌薬をのんでも効かない

□ 夜間も排尿のために何度も起きる

 次ページでは細菌性膀胱炎の原因について説明します。

細菌性膀胱炎は尿路感染症の一つ

 細菌性膀胱炎は、膀胱が細菌に感染して引き起こされる。「大腸菌が原因になることが多い。尿道口から尿道を経て細菌が膀胱に侵入。尿中で大量に増殖すると膀胱の粘膜に炎症が起き、発症する。女性は、尿道口が肛門近くにあるため大腸菌などに触れやすく、また尿道が男性に比べて短いという体の構造上、膀胱炎になりやすい」と東京女子医科大学東医療センター泌尿器科の巴ひかる教授は話す。

 そもそも尿は腎臓で作られ、尿管を経て、膀胱で一定量たまると尿道を通って尿道口から排出される。この尿の通り道を尿路といい、細菌性膀胱炎は尿路感染症の一つ。ちなみに腎盂腎炎(じんうじんえん)も尿路感染症の一つだ。「細菌性膀胱炎が悪化し、細菌が腎盂にまで達して腎盂腎炎になる人もいる。この場合38℃以上の高熱や腰痛を伴うことが多い」と四谷メディカルキューブ泌尿器科の嘉村康邦部長。

●膀胱炎と尿路感染症、腎盂腎炎は何が違う?

・膀胱内で細菌が炎症を起こす「細菌性膀胱炎」

膀胱は、腎臓で作られた尿を、尿管を通してためておく袋状の器官。尿道口から侵入した細菌が、たまった尿中で増殖して、細菌性膀胱炎になる。

・尿路で起きる細菌感染症の総称が「尿路感染症」

「尿路感染症」というのは腎臓、尿管、膀胱、尿道という尿の通り道である「尿路」で起きる細菌感染症の総称。膀胱炎、腎盂腎炎はその中の一つだ。

・38℃以上の高熱が特徴「腎盂腎炎」

膀胱からさらに腎臓の腎盂まで細菌が到達すると腎盂腎炎を発症。38℃以上の高熱を伴う。膀胱炎を放置しておくと、まれに発症する。

1/2ページ

最終更新:1/15(水) 10:34
日経ARIA

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo! JAPAN 特設ページ