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仲間を進んで助けるヨウム、鳥で初の行動、「いい人」という評判が大事?

1/16(木) 7:11配信

ナショナル ジオグラフィック日本版

利他的な行動は他の動物にも

 オウムの仲間でアフリカに生息するヨウムに、自ら進んで仲間を助ける習性があることが、1月9日付けの学術誌「Current Biology」に発表された。鳥類でこの行動が見られたのは初めてだ。

【動画】仲間を進んで助けるヨウム、鳥で初の行動

 ヨウムは脳が大きく、優れた問題解決能力を持ち、賢いことで知られているが、仲間を助けるといった複雑な社会性が鳥に備わっているかどうか、科学者たちは疑問を抱いてきた。スイス、チューリッヒ工科大学の生物学者デジレ・ブルックス氏によると、やはり「知的な」鳥として知られるカラスには、今のところそのような行動はみられない。

「オウムの仲間はこれまで実験されてこなかったので、仲間を積極的に助ける能力は鳥では進化しなかったという仮説に結論は出ていませんでした」

 ブルックス氏は、ドイツにあるマックス・プランク鳥類学研究所のアウグステ・フォン・バイエルン氏と協力して、8羽のヨウムを使って実験を行った。

 まず、真ん中に仕切りの入ったガラス製のケージを用意し、2羽のヨウムを仕切りの両側に1羽ずつ入れる。2羽は実験のたびに組み替えて、何通りもの組み合わせで実験した。ケージの仕切りには、ヨウムが互いにやり取りできる穴が開いている。また、ケージの壁にも、外にいる人間とやり取りできる穴があり、この穴を通して、ヨウムが人間にコインを渡すとナッツを受け取れることを学ぶようトレーニングした。

 そして、ここからが実験の本番だ。全てのコインをどちらか1羽のヨウムだけに与えると、そのヨウムはコインを持たないもう1羽のヨウムに、仕切りの穴を通してコインを分け与えていた。相手が友だちや家族の場合、より多くのコインを渡す傾向にあったが、見知らぬ相手であっても助けてやった。注目すべきは、相手が外の実験者と接触できないようになっていた場合、コインを分け与えようとしなかった点だ。つまり、相手に援助が必要か、または、自分の行為が役に立つかどうかを判断できるということだ。

 大きくて流動的な群れをつくる動物では、ある個体が利他的であるという評判は役に立つ。「いい人」と認められれば、仲間に恵まれて有利になるからだと説明されるが、実験で見せたヨウムの行動は、そのような環境で進化した結果ではないかと、論文の著者らは考えている。

 米シカゴにあるリンカーン・パーク動物園の動物学者キャサリン・クローニン氏はこの研究に関して、コインを渡すという行為が単なる遊びである可能性を排除した点を高く評価した。「相手にもたらされる恩恵を考慮しているとみなして良いでしょう」

 さらにクローニン氏によると、動物における利他的な行動の研究は他にも増えており、人間特有の性質でないことを示している。

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