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『ルパン三世』銭形警部でお馴染み ゴーンを国際指名手配した“インターポール”の意外な実態

1/16(木) 11:00配信

文春オンライン

「待てゴーン! 今日こそは逃しやせんぞ!」

 現在公開中の映画『ルパン三世THE FIRST』に登場する銭形警部なら、こう言ってレバノンに向かうに違いない。

【画像】インターポールHP上で公開されたゴーンの手配書

 元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告が、ICPO(インターポール)から国際手配されたのは既報の通り。2020年1月9日には、東京地検が警察庁を通じ、ゴーン被告の妻、キャロル氏についてもICPOに国際手配を要請したことが明らかになったばかりだ。

「検察は、2019年4月、キャロル氏が東京地裁での尋問に出廷した際、虚偽の証言をした疑いがあると主張しており、ICPOを通じた国際手配によって夫人の行動を制限する狙いがあると思われます」(社会部記者)

ICPOには逮捕権はなく、仕事ぶりは地味

 バーバリーのトレンチコートに、ソフト帽を被った劇中の銭形警部は、

「インターポールの銭形です」

 と名乗り、得意の“手錠投げ”でルパンを追いかけ、世界中を駆け巡っている。ただ、これはフィクションの世界。実際のICPOの仕事ぶりは、もっと地味だと明かすのは警察庁関係者だ。

「ICPOには逮捕権はなく、現場にいって犯人を追い詰めるような任務は負っていません」

日本は1952年、 前身組織の時代から加盟

 ICPO。正式名は国際刑事警察機構といい、世界の刑事警察を中心に構成する国際組織だ。本部はフランス南東部の都市リヨンにある。

 ICPOのホームページによれば、現在は194の国が加盟している。これは国連に次ぐ加盟国の数だ。加盟国の分担金により運営されている ICPOだが、日本が拠出する分担金は2番目に多い(2019年時点)。

 また、日本は1952年、 ICPOの前身組織の時代から加盟しており、ICPOの総裁も輩出している。

「96年、 ICPOの総裁に就任したのは警察庁国際部長(当時)の兼元俊徳氏。日本は警察庁から若干名ですが、ICPOに人材も派遣しています」(同前)

現総裁が就任する直前に起こった“珍事”

 現在の総裁は韓国警察出身の金鐘陽(キム・ジョンヤン)氏だ。この金氏が総裁に就任する直前、 ICPOではこんな“珍事”が起きていた。

「金氏の前任は中国公安部出身の孟宏偉(モウ・コウイ)氏という人物で、彼は、16年に中国出身者として初の総裁に就きました。ところが、18年、孟氏が突然失踪してしまったのです。後に孟氏は、中国当局から拘束されて取り調べを受けていたことが判明したのですが、2020年の任期満了を待たずして総裁職を辞任するという前代未聞の事態を引き起こしたのです」(同前)

 そんな ICPOとは、一体どのような任務を行う組織なのか。

「ICPOの任務を一言でいうと、世界の警察間の橋渡しをしている組織です。膨大なデータベースを有し、犯罪に関する情報を加盟国で共有するために機能する組織であるともいえます」(同前)

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最終更新:1/16(木) 11:00
文春オンライン

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