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受験に勝つ験担ぎの「とんかつ」、消化が悪くて逆効果では? ベストな食べ物は?

1/16(木) 6:10配信

オトナンサー

 本格的な受験シーズンが始まりました。受験生や親御さんの中には試験前日や当日、“験担ぎ”でとんかつやカツ丼を食べたり食べさせたりする人も多いのではないでしょうか。ベネッセコーポレーションが受験生の親に「受験前日に子どもに作ってあげたい必勝ご飯は何か」と聞いたところ、「とんかつ」「カツ丼」が合計73%となるなど両者は人気のようです。

 しかし、験担ぎとはいえ、とんかつやカツ丼は消化の負担が大きく、万全の体調で試験に臨むには逆効果のようにも思います。大切な試験の前に、験担ぎでとんかつやカツ丼を食べても問題ないのでしょうか。料理研究家で管理栄養士の関口絢子さんに聞きました。

自己暗示をかける意味で有効だが…

Q.試験前に、験担ぎでとんかつやカツ丼を食べても問題ないのでしょうか。

関口さん「体調管理を万全にして出陣する上で、おすすめできる食べ物ではありません。“勝負に勝つ”という意気込みで『カツ』を食べるのは、自己暗示をかけてメンタル面をサポートする意味では有効な手段だと思います。しかし、栄養学的には全く根拠はなく、むしろ、おなかを壊す可能性がある食べ物になり得ます。

なぜなら、試験前日の緊張状態では、交感神経が優位になり、副交感神経に支配される消化器系の働きが悪くなるからです。とんかつは豚の脂に衣の油と脂質が多く、消化に時間がかかる食べ物です。胃腸の働きが弱まっているときに負担のかかる食べ物を取ることで、睡眠に影響が出たり、翌朝、胃もたれを起こしたりすることも考えられます。

ストレスによる過剰な腸の収縮運動でおなかが痛くなったり、下したりすることもあります。小学校や中学校受験を控えた子どもは、特に、精神的に影響を受けやすいので、いつも以上に気を使って食事の内容を考えた方がよいでしょう」

Q.受験生も親も、最良の状態で大切な試験を受けたいと思うものです。試験前日や当日に食べるとよい食べ物を教えてください。

関口さん「前日からは心を落ち着かせ、緊張を和らげ、質の良い睡眠を取って当日を迎えたいものです。当日は脳の活力や集中力を高め、クリアな気持ちと頭の回転をアップさせるコンディションが作れるよう、食べ物の力を活用して試験に臨んでほしいと思います。そこで、受験生におすすめの栄養素と食品の一部をご紹介します。

これらは単独で働くというよりは、バランスの良い食事のプラスアルファとして考えるのが賢明です。一例としては、サーモンとしらす丼ぶりの卵黄のせ▽イワシのトマト煮▽魚介のマリネ▽大豆とひじきの煮物▽エゴマ油入り納豆▽イチゴ&ヨーグルト▽抹茶ミルク▽ホットチョコレートなどさまざまな取り方はありますが、普段食べ慣れている食事に合わせて素材を入れ替えたり、追加したりしながら取り入れるとよいでしょう」

(1)頭の働きを良くするDHA(ドコサヘキサエン酸)が多く含まれる青魚やブリ、サーモンなど脂の多い魚
(2)体内でDHA、EPA(エイコサペンタエン酸)に変換され、認知機能を高めて血流を良くするオメガ3が豊富なエゴマ油やアマニ油
(3)脳の抗酸化物質として脳細胞を守るアスタキサンチンが豊富なサケ、イクラ、エビ
(4)脳疲労の改善や神経伝達物質として働くタウリンが豊富なイカ、タコ、ホタテなどの魚介類
(5)記憶力や学習、睡眠に深い関わりのあるレシチンが多い大豆や卵黄
(6)心を落ち着かせ、鎮静作用のあるカルシウムが取れる小魚や乳製品
(7)カルシウムの吸収を助け、全ての代謝に関わるマグネシウムが多い海藻や納豆
(8)リラックス効果や集中力を高めるテオブロミンを含むカカオが原料のココアやチョコレート
(9)脳の興奮を静め、睡眠の質を向上させるギャバが含まれるトマトや発酵食品
(10)リラックス効果を高めるテアニンが含まれる緑茶
(11)風邪予防やストレスで消耗するビタミンCが豊富なかんきつ類やイチゴ

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最終更新:1/16(木) 6:56
オトナンサー

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