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急に“やる気”がなくなった50代の仕事人間。病院での診断結果は…

1/16(木) 15:54配信

週刊SPA!

 早期退職者募集が1万人を超えるなど、過酷さを増す50代。会社からはお荷物扱いされ、妻からは熟年離婚を切り出され……そんな「50代の試練」に直面する先輩たちから、“憂鬱な50代”にならないための生き方を学び取る!

独身貴族を満喫から謎の抑鬱状態で仕事も生活も激変

 独身貴族を満喫する佐々木祐樹さん(仮名・53歳)は、仕事仲間と立ち上げたIT企業の管理職として猛烈に働き、アフター5もその勢いのまま飲み隊長として盛り上げ役だったという。だが、2年前から急激に全身の倦怠感に襲われるようになり、仕事にも支障が出るようになった。

「仕事のストレスはあるにはありましたが人並みの悩みで、“鬱”になるような心当たりはありませんでした。ただ、寝つきが悪くなって、前日の疲れが抜けない、イライラして集中力が続かない、ひどいときは朝、布団から起きられない。午前中の客先の仕事にどうしても行けず飛ばしてしまったとき、『これはヤバいな』と思いました」

 仕事に身が入らないのはもちろん、“女好き”と公言していた遊びにも興味が湧かなくなった。

「まったく性欲が湧かなくなってしまったんです。独身で仕事もプライベートもやる気がなくなると、50代という年齢が現実として突きつけられる。モチベーションが完全にうせ、一気に老け込みました」

 その後、症状は悪化の一途をたどり、ついに客先からクレームが入ったことで、会社の指示で病院に向かうと「男性更年期障害」と診断された。

「女性の病気だと思っていたので、びっくりです。医師からは不規則な生活を改めるように厳重に言い渡され、今は仕事も遊びも控えて、地道に生活しています」

 鬱病などの兆候がなくとも、突発的に50代を襲う男性更年期障害。放置すれば人生とキャリアを失いかねない。

<佐々木さんの反省点>
年齢を顧みずに生活が不規則すぎた。いつまでも若くない自分を認められれば

50代を憂鬱にさせる男性の「更年期障害」

 50代で鬱病を発症することは多いが、この事例のように、突然の抑うつ症状が必ずしも鬱病とは限らない。「実は50代の抑うつ症状は、男性更年期障害の可能性がある」と語るのはメンズヘルスの専門医・平澤精一氏。

「特に、男性更年期障害のなかで男性ホルモンの低下によって引き起こされるのが『LOH症候群』。疲労感や集中力・意欲の低下、性欲の減退、不安感に苛まれるなどの症状が起こります」

 鬱病に似た症状が起こるため、勘違いする人も。この男性ホルモン低下の原因となるのは、加齢に加え、過度のストレスだ。

「50代の男性は、一家の大黒柱として日常的にストレスを感じる機会が多い。それで『鬱病かも?』と思って精神科に行ったものの、原因がわからずに治療が長期化し、血液検査をしたら、実は鬱病ではなくLOH症候群だったというケースも少なくありません」

 なお、LOH症候群は、ホルモン注射によって治療可能で、早い人だと数週間で症状が改善するという。下に掲載するのは、男性更年期障害のチェックリスト。もしもこの症状に当てはまるようならば、一度泌尿器科で診察を受けてみてほしい。

男性更年期障害チェックリスト

□関節や筋肉に痛みがある
□緊張や運動に関係なく汗をかく
□寝つけないなど、睡眠の質が悪い
□全身の倦怠感や眠気が取れない
□些細なことでイライラする
□不安やパニックになることがある
□「絶頂期は過ぎた」と感じる
□ひげが伸びるのが遅くなった
□早朝勃起の回数の減少
□性交渉が楽しくないなど、性欲の低下

【泌尿器科医 平澤精一氏】
新宿マイシティクリニック院長。長年、メンズヘルスの普及に努める。近著に『熟年期障害』、『長生きの切り札! 亜鉛チャージ健康法』(ともにアスコム)など

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[50代になる憂鬱]―

日刊SPA!

最終更新:1/16(木) 15:54
週刊SPA!

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