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2020ルーキーの育成プラン 球団をあげて特大の原石を磨くロッテ

1/17(金) 11:00配信

週刊ベースボールONLINE

2月1日のキャンプインに向け、12球団のルーキーたちが準備を進めている。即戦力としてフル回転することを期待されている選手もいれば、焦らずじっくりと育成すべき素材もいる。それぞれ、どんな未来予想図を描いているのだろうか。各球団が独自のカラーに沿って進める育成プランに迫った。

ロッテ・佐々木朗希がヤクルト・奥川恭伸に奪われた“自信”

数年後を見据えて

 大きな注目を集めているのが“令和の怪物”佐々木朗希をどう育成していくかだろう。ロッテの2020ルーキーは育成を含めて7人。大卒が5人、高卒が2人だが、2位の捕手・佐藤都志也、3位の外野手・高部瑛斗、5位の内野手・福田光輝は各ポジションで即戦力となることを期待されているのは間違いない。サウスポーの本前郁也、右ヒジ手術のリハビリから順調な回復を見せている捕手の植田将太という2人の育成選手も大卒で、早期の一軍戦力入りが望まれている。

 一方で高卒の2人、ドラ1・佐々木朗と4位・横山陸人の両右腕については慎重に育成していく姿勢を崩さない。特に“球界の宝”となり得る佐々木朗に対しては、球団の総力をあげてバックアップする体制が整いつつある。

 1月11日、本拠地ZOZOマリンでの新人合同自主トレ初日。12月の新入団発表会以来となる佐々木朗の姿を見た井口資仁監督は、「やっぱりでかいな、と。この自主トレからキャンプでまたどれだけでかくなっていくのか楽しみ」と笑顔を見せながら、「この時期は毎年、楽しみと期待があるが、まずはケガをせずにやってもらいたい。新人は張り切るものだが、どれだけ自分を抑えることができるか。焦る必要はないし、焦らせるつもりもない。しっかりルーティンをつかんでいってほしい」と続けた。

「体力強化、体の強さを今以上に高めていきたい」と自主トレでのテーマを掲げた佐々木朗自身も自覚は十分だ。入寮時には「筋肉について知っていれば、トレーナーさんと話すときもスムーズに進む」と筋肉の仕組みについての専門書を持ち込んでいる。自主トレでプロのトレーニングを体感しても「知っていることも多かった」と勉強を重ねてきたことをうかがわせたが、「これまでもやってきていたが、いつも以上につらかった」と“強度”についてはプロの洗礼を受けたようだ。

 初日は「プロフェッショナルとは何か?」をテーマとした研修から始まり、グラウンドでの練習にウエート・体幹トレーニング、練習終了後には約40分にわたってファンへのサイン会までこなし、「たくさんのことがあって疲れました」と言いながら、「やらなければいけないこと、やりたいことはできているのでよかった」と充実感を漂わせていた。

 球団は佐々木朗の入団にあたり、異例ともいえる約30ページにわたる「育成マニュアル」を作成している。モデルとなったのは入団時の体格が近かったダルビッシュ有(現カブス)、大谷翔平(現エンゼルス)の2人のメジャー・リーガー。ダルビッシュ、大谷を指導したこともある吉井理人投手コーチの存在も大きなものとなっていくだろう。

 同時に、現在の球団は高卒投手の育成に大きな自信と指針を得ている。2016年の二木康太、昨季の種市篤暉はともに高卒3年目でブレークを果たしているが、いずれも1年目は二軍で体づくりに専念。2年目から実戦の場を増やすという着実な過程を踏んできた。昨季は2人の育成過程をベースにしていた高卒1年目の古谷拓郎がシーズン途中からファームで先発機会を与えられるようになったが、イニング数はしっかりとコントロールされ、50回ジャストでシーズンを終えている。

 ブラッシュアップされてきた自前の高卒投手育成法を踏襲し、井口監督は佐々木朗の1年目について「本人次第のところはあるが、50イニングくらいを考えている。古谷がそれくらいだったが、佐々木朗もそうなると思う」と口にしている。この方針は、フィジカル面の成長が順調であれば横山にも当てはまるものになるだろう。最速163キロ右腕の能力に疑いはないが、数年後の先発ローテ入りを見据えながら、「1年目は体づくり」が基本線になる。

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最終更新:1/17(金) 11:00
週刊ベースボールONLINE

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