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【食堂のおばちゃんの人生相談】45歳・会社員のお悩み

1/17(金) 11:31配信

SmartFLASH

「食堂のおばちゃん」として働きながら執筆活動をし、小説『月下上海』で松本清張賞を受賞した作家・山口恵以子。テレビでも活躍する山口先生が、世の迷える男性たちのお悩みに答える!

【お悩み/しだれ柳さん(45)会社員】
 この数カ月、妻のヒステリーが凄まじい。パソコンが壊れたのも猫の機嫌が悪いのも、私のせいにする。もともと細かい性格だったが、もう耐えられない。しかし、小5の息子のことを思うと……。胃に穴が開くまで、我慢すべきなのだろうか?

【山口先生のお答え】
 それはお辛いでしょうね。会社から疲れて帰ってくれば、ねぎらうどころかヒステリーの集中砲火。やってらんないですよね。本当にお気の毒です。あなたには心からご同情申し上げます。

 ただ、それでは奥さんが幸福かというと、決してそんなことはありません。幸福な人はヒステリーなんか起こさないからです。あなたも不幸せですが、奥さんも不幸せです。

 そして、あなたの不幸の原因は奥さんのヒステリーですが、奥さんの不幸の原因が何か、私にはわかりません。もしかしたら、奥さん自身にもわからないのかも知れません。わからないまま、胸に募る不満と苛立ちを抱えて、あなたに当たり散らしているのかも知れません。

 だからまず、奥さんの不幸の原因を突き止めることが先決です。そのためには夫婦で腹を割って話し合う必要がありますが、日常生活の延長では新鮮味がありません。

 夫婦で旅行に行きましょう。遠くへ行かなくても大丈夫。都内の豪華ホテルなんかお勧めです。出来ればお子さんは実家に預けて、夫婦の時間を作って下さい。

 そこでまず、奥さんにこのご相談を読ませて下さい。その上で、あなたの気持ちも正直に告白して、よく話し合って下さい。

 もし奥さんの不幸の原因があなたとの結婚にあるのなら仕方ありませんが、私はきっと違うと思います。日常生活の小さな場面であなたの思いやりを感じることが出来ないことが、奥さんを苛立たせているのではないでしょうか。

 しだれ柳さん、これから何かにつけて奥さんに「ありがとう」「大変だったね」「助かったよ」「すまないね」と言葉を掛けて下さい。おそらく、それだけで奥さんのヒステリーは沈静化するでしょう。


やまぐちえいこ
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒。就職した宝飾会社が倒産し、派遣の仕事をしながら松竹シナリオ研究所基礎科修了。丸の内新聞事業協同組合(東京都千代田区)の社員食堂に12年間勤務し、2014年に退職。2013年6月に『月下上海』が松本清張賞を受賞。『食堂メッシタ』『食堂のおばちゃん』シリーズ、そして最新刊『夜の塩』(徳間書店)が発売中

最終更新:1/17(金) 21:11
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