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応援団、学ラン、神宮… 英BBCが東京六大学の伝統に関心「日本野球の独特な世界」

1/17(金) 15:03配信

THE ANSWER

英公共放送BBCが「日本野球の独特な世界」と題して特集記事を掲載

 英公共放送「BBC」は日本の野球文化をクローズアップした特集を電子版に掲載。日本最古の野球リーグ、東京六大学が築いている独自の伝統について興味を示し、大々的に迫っている。

「日本野球の独特な世界」――。

 こうタイトルをつけ、10日に掲載された記事で迫ったのは、プロ野球以上に長い歴史を持つ東京六大学野球だった。記事では「今夏、東京五輪では5つの新競技が採用され、その中にはホスト国として最も集客力を誇るスポーツ『野球』も含まれている。そして、試合となれば一風変わった特徴も見られる」と神宮の杜で文化を築いてきた学生野球を取り上げている、

 1925年に創設され、日本最古の野球リーグであると紹介。「都内6つの有名大学(法政、慶応、明治、東京、早稲田、立教)によって戦われるリーグだ」とした上で「大学同士のライバル関係は強烈だが、選手同様、日本の野球はそのサポーターによるところも大きい」と各校の熱いファンが文化を作っていると言及。動画で実際に神宮球場のレポート映像を掲載している。

 慶大―明大の試合で応援席でチアリーダーや学ラン姿の応援団が声を張り上げ、歌い踊る様子を公開。その上で、慶応NY学院出身の野球部学生スタッフ・森田雄也(4年)が「この経験は一生に一度。それは私がいつも夢見てきたこと。これがどれくらい大きいことか」と流暢な英語で語り、東京六大学でプレーすることの重みを明かしている。

 字幕では各校が19世紀後半からチームを運営し、1926年に建てられ、東京で最も古い球場である神宮でプレーしていると紹介。その上で「日本の野球はいくつかの独特な特徴がある」とし、注目を寄せているのが応援団が着用している学生服だった。

「ouendan(オウエンダン)」の学生服に脚光「選手を鼓舞する上で極めて重要」

「何人かの男の応援指導員がいて『ouendan(オウエンダン)』と日本では言われている。彼らは独特な日本の学制服を着ている。これは選手のスピリットを鼓舞する上で極めて重要なものだ」と伝統的な黒の学ラン姿に関心を示した。

 選手も野球部として活動する際、グラウンド外では学生服を着用しており、同じく慶応NY学院出身の投手・西山健太(4年)は学ラン姿で「慶応大学では、これを第2次世界大戦から着用しています。そして変更していません。この制服を着ることは一種の誇りです」と英語で説明している。

 また、字幕では「日本の野球はスターだけのものではない」と説明。慶大には150人以上の部員がおり、森田は「思うに米国でプレーしている人たちと私たちの野球に対する感情は違います。自分たち全員、チームそしてチームメートのことが大好きです。チームメートのために戦うことができます。侍精神ですよ!」と笑顔で語っている。

 映像では、夏の東京五輪で野球が復活することを紹介した一方で、神宮は大会後に取り壊しとなる予定と伝えた。「しかし、大学と応援団の存在が、過去から切り離されることはないだろう」と伝統の重さを説いた。

 西山は「東京六大学野球はただの野球の試合ではありません。伝統的なものですから。慶応大学にゆかりのある人は皆、慶応のことを応援してくれるでしょうし、そうすると……繋がっているって感じるんですよね」と明かしている。日本で独自の文化を築いてきた東京六大学野球。その足跡は英公共放送からも高い関心をもって取り上げられていた。

THE ANSWER編集部

最終更新:1/17(金) 15:03
THE ANSWER

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