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地域の魅力を再評価!青森「A-FACTORY」になぜ観光客が集まる?

1/18(土) 5:00配信

商業界オンライン

 震災で一時落ち込んだ東北エリアの外国人観光客訪問数がここ数年大きな伸びをみせている。それは現在、各自治体が動画配信サイト「Youtube」で地域プロモーション動画を配信したり、アジアからの国際便、クルーズ船の就航などインバウンド施策に力を入れ、訪日観光を盛り上げているためだ。

 2019年3月の集計結果によると、18年度の東北の外国人延べ宿泊者数は120万人を突破し過去最高を更新しただけでなく、全国トップの伸び率となった(東北運輸局管内に該当する青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の数値)。中でも、リンゴの県として知られる青森は17年、18年と2年連続で訪日外国人観光客数の伸び率が全国1位となっている。

 いったい青森ではどのようなインバウンド施策をしてきたのだろうか? その理由を探りにインバウンド売上げが好調の「A-FACTORY」を訪問した。

 A-FACTORYは東北新幹線新青森駅開業日(10年12月4日)にオープンした、「ここから商品が生み出される」というイメージを強調した青森の新しい魅力を発見する場。JR東日本グループの(株)JR東日本青森商業開発が運営する。

 JR東日本青森商業開発は、「青森県をシードルの名所にしよう」と10年から青森の特産品・リンゴを使い、地元事業者と連携して「シードル」の生産を開始(JR東日本グループが推進する「地域再発見プロジェクト」の取り組みとして行われた)。鉄道ネットワークや首都圏の販路を通じて商品を広く紹介し、地方と首都圏間での双方向の交流活性化を図った。ここA-FACTORYはシードル工房を備え、まさに地元における「シードル」発信地の役割を果たしている。そして今、当時は県内に2軒しかなかったシードル醸造所は9軒に増え、「シードル」はまさに地元の特産品と成長している。

 館内に入ると、まずその天井の高さと広々とした空間に驚かされる。フードマルシェと呼ばれる1階の空間には、実に約1000種類の青森ならではのお土産品がずらりとそろい、訪れる人たちを魅了している。そして、館内の中心部にあるガラス張りの工房には8本の醸造タンクが並び、リンゴの収穫時期の秋から翌春ごろの期間、タイミングが良ければ青森県産リンゴがシードルやアップルソーダになるまでの一部行程をガラス越し見ることができる。そう、ここはまさに工場なのだ。

「特にこだわっているのは、青森県出身の社員が、青森県で採れたリンゴを使って、青森県でシードルを醸造している点です」(富田社長)

「シードルだけでなく、扱っている商品は全て青森県にちなんだものです。しかも、どこにでもある青森のお土産品ではなく、青森の新しい魅力が詰まったA-FACTORYらしいものをスタッフが厳選して取り扱っています。働くスタッフたちは青森を愛し、そして、この空間と取り扱う商品に誇りをもっています」(阿部キャプテン)

 お二人とも自信あふれた表情で説明頂いていたのがとても印象に残った。

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最終更新:1/18(土) 5:00
商業界オンライン

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