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次世代の子どもの感性を育む、森の学校の教育とは。

1/18(土) 9:20配信

フィガロジャポン

大自然の中で読書したり、泥まみれになりながら文章を書いたり、木の枝から算数を覚えたり……。それらは「森の学校」が提供する、スカンジナビア流の教育だ。自然の中で学ぶ、人気上昇中の学校を紹介しよう。

子どもの習い事は、何歳からどのように始めるべき?

とある朝、フランス中北部のイル=ド=フランス地域にあるマレイユ=マルリ(イブリーヌ県)の森では、十数人の子どもたちがカーペットの上で靴下を履いてソワソワしている。子どもたちは皆、不器用ながらも一生懸命、先生を真似てヨガのポーズを取る。鐘が鳴り、休み時間になると、遊び場はすぐそこだ。ここには校庭と教室の境界線はない。生徒たちは栗の実や柏の葉をまるでポケモンカードのように集めている。

昨年9月、この生徒らはパリにある「フォレスト・インターナショナルスクール・パリ」に入学した。この学校では森の中で授業が行われている。やや独特なこの学校は、1950年代にデンマークで誕生し、ドイツ、イギリス、そして最近ではフランスでも人気が高まる「自然教育」に則っている。

フランス自然科学教育ネットワーク(RPPN)には現在、15の学校と約40の進行中のプロジェクトが登録され、2~15歳の1000~2000人の子どもがそれらの教育を受けている。その教育の目的とは? 自然の中での自らの経験を通じて、社会性、感情、認知能力を養うことだ。

五感を育む

ポワトゥー=シャラント地域圏のマルサックにあるシャントメルル森の幼稚園(la maternelle de la foret de Chantemerle)では、生徒も先生も季節や気温に関係なく、毎日森の中で授業をする。

「悪天候というのはありませんが、ふさわしくない服装はあります」と、森の学校の教師であり、スーパーバイザーでもあるナンシー・バリヴェ氏は言う。冬には暖かいダウンジャケット、夏にはドライスーツや雨靴、夏用の帽子が、持ち物の中で最も重要なアイテムだ。それ以外に、ペンケースやクレヨンは必ずしも必要ではない。児童精神科医のパトリス・ヒューレ医師によれば、自然は五感を発達させるのに理想的だという。

「幼稚園から小学校までの間は、子どもの好奇心が特に強い時期です」。RPPNネットワークの創設者であり、カンペール近郊、プロネイスにある森の学校(Autour du feu)の課外授業の共同創設者であるジュリー・リカール氏は、こう述べる。「実際、小さな子どもたちは、平らではない地面を歩いたり、木に登ったり、花を摘んだり、自然を観察したりすることで運動能力を発揮します」

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最終更新:1/18(土) 9:20
フィガロジャポン

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