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【ヒットの法則117】ゴルフGTI、R32、GT、TDI、それぞれのスポーツ心の本質を探る

1/18(土) 18:32配信

Webモーターマガジン

GTIを中心に広がるゴルフのスポーツ戦略

2005年、ゴルフGTI、ゴルフGTと立て続けにスポーツモデルをラインナップに追加したゴルフV。その狙いはどこにあるのか、そこにフォルクスワーゲンが考えるスポーツ性とはどのように表現されているのだろうか。それを探るべく、Motor Magazine誌では「フォルクスワーゲンの強調するスポーツ性を追求する」というテーマを持ってドイツ取材を敢行、当時最新のゴルフのスポーツモデル4車にあらためて試乗し、各モデルの性格の違いと真意、その背後にあるフォルクスワーゲンの企業哲学を検証している。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年12月号より)

【写真】ゴルフのスポーティモデル4車の詳細を見る(全18点)

フォルクスワーゲン、このヨーロッパで最大の自動車メーカーは、全グループの生産台数を合わせると、昨年2004年に西ヨーロッパで272万台あまりの自動車を送り出した。

しかも昨年2004年から今年2005年にかけては、フォックス/ゴルフGTI/新型パサート/ゴルフR32など、続々とニューモデルを市場へと投入してきている。新機軸のパワープラントを備えるゴルフGTも発表されたし、フランクフルトモーターショーではオープンモデルのイオスを、そして東京モーターショーではポロGTIを発表と、一気に攻勢をかけてきている。興味深いのは、それぞれニューモデルが発表される場で、必ず「スポーツ性」が強調されていることだ。

そこで今回は、「フォルクスワーゲンの強調するスポーツ性を追求する」をテーマに取材、フォルクスワーゲン本社から最新のゴルフのスポーツモデル4車を借り出した。まずはその特徴をあげてみよう。

ゴルフGTI

200psを発生する2Lのガソリン直噴ターボエンジンを搭載した、ゴルフの主力スポーツモデル。「ゴルフGTI」は、フォルクスワーゲンでもっとも歴史と伝統のある代表的なスポーツグレードである。

初代のゴルフGTIは1976年に1.6L/110psのエンジンを搭載してデビューしているが、当時まだこうしたスポーツモデルの市場に慎重だったフォルクスワーゲンは、販売台数を5000台に限定。ところが、当時、驚異的な最高速182km/hという性能を持ったハッチバックのスポーツモデルは存在しておらず、GTIは瞬く間にカルト的な人気を備えたクルマに成長していく。そしてその後継モデルを含めて、これまでに実に150万台のGTIが幸運なユーザーのもとに運ばれていった。

最新ゴルフGTIの性能は、0→100km/hが7.2秒、最高速度は235km/hと、やはりこのクラスではほとんどトップの性能を有する。それと同時に日常性を重視し、たとえば60→100km/hの中間加速は5速で7.5秒と、その実用性の高さと使いやすさは伝統的に残されている。

しかもこのゴルフGTIは、ベースになったゴルフが備えている「ユニバーサル」な、正確には「クラスレス」の香りをもっとも強力に漂わせており、オーナーのガレージにたとえポルシェやフェラーリが並んでいても誰もが納得できるという存在価値を持っている。もはやゴルフGTIは文化であり、「GTI」という3文字のアルファベットは、コンパクトスポーツモデルの代名詞となっているほどでもあるのだ。

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最終更新:1/18(土) 18:32
Webモーターマガジン

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