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天海祐希「トップナイフ」にヒットの予感 医療ドラマに欠かせない広瀬アリスの役割とは

1/18(土) 11:31配信

デイリー新潮

 天海祐希(52)が主演している日本テレビの新連続ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(土曜午後10時)が出色の出来だ。世帯視聴率も上々で、1月11日に放送された初回は13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調。脚本、キャスト、演出のいずれも良いと、秀作に仕上がるという好例だろう。

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「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」の出演陣は天海のほか、椎名桔平(55)、永山絢斗(30)、三浦友和(67)。いずれも東都総合病院の脳神経外科に勤務する脳外科医役で、三浦は部長でもある。ちなみにトップナイフとは、超一流の技術を持つ脳外科医に贈られる称号なのだという。

 ドラマも映画も成功させるためには、「一に脚本、二に俳優、三に演出」と、よく言われるが、「トップナイフ」は脚本が秀逸で、出演陣にも主演級が4人そろえられ、演出も実績あるベテランたち。放送前から期待されていたが、それは裏切られなかった。

 天海は仕事が出来る女性を演じさせたら、当代随一だろう。さすがは宝塚時代に初舞台から僅か7年で男役トップスターになった逸材だ。並みの宝塚出身者とは器が違う。天海の強みはシリアスな演技もコミカルな芝居も得意なところだが、このドラマでもそれが存分に発揮されている。

 また、今や椎名ほど怪しい人物を好演する俳優はいない。椎名が出てくるだけで何をやってくれるのか胸が躍る。昨年12月に終了した「同期のサクラ」に続いての日テレ連ドラへの出演。連投は珍しいが、余人をもって代えがたい存在だからだろう。このドラマでもまた謎めいた男だ。

 永山もまた演技巧者なのは知られている通り。さまざまな役をこなすが、特にワイルドな人物を演じると絶妙。今回もそんな役柄だ。

 紫綬褒章も得ている三浦はもはや俳優界の大御所。ドラマでは好人物役が目立つものの、「葛城事件」(2016年)などの映画では荒んだ男の役や悪党も好演している。今回の役は一見好人物だが、ひとクセありそうだ。おそらく昼行灯だろう。

 少子高齢化の現在は中高年以上も見るドラマでないと、世帯視聴率が取れない。だから、幅広い年齢層が見る「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日)は20%近い高視聴率を得るが、一方で若年層の間での評判は抜群だった「凪のお暇」(TBS)のような作品は10%前後しか得られない。「トップナイフ」の視聴率好調の背景には天海、三浦ら中高年以上が支持する俳優陣を登場させたことがあるはずだ。

 半面、「トップナイフ」は若年層の支持も得られているのではないか。広瀬アリス(25)を脳神経外科の専門研修医役で登場させたことが大きい。その若さが魅力であるにとどまらず、コメディリリーフ役を果たしている。このドラマには笑える場面がいくつもあるが、その大半は広瀬が絡む。医師としては素人の新人でありながら、「自分は天才である」と信じて疑わないところが面白い。まさに怖い物知らず。広瀬の存在により、硬くて重くなりがちな医療ドラマが、軽やかに仕上がっている。

 広瀬には初回の冒頭から笑わされた。彼女は赴任の挨拶を練習していた。

「脳外科医を選んだ理由ですか? それは最も難しい診療科ですから。医療が進歩したとはいえ、脳はまだまだブラックボックス。だからこそ挑戦しがいがあります。挑戦。それが私の心情。学生時代から常に成績トップに挑み続け、そして今、日本最高峰の脳外科にスカウトされました。出来る者の宿命でしょうね」(劇中の広瀬のセリフ)

 周囲は誰一人として広瀬に期待していないのだから、とんでもない思い上がりである。滑稽だった。また、この場面には脚本の秀逸さも表れていた。見る側を笑わせながら、東都総合病院がどんな存在で、脳神経外科がいかなる診療科であるかをさりげなく説いてくれた。説明と思わせないところが巧みだ。

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最終更新:1/18(土) 11:31
デイリー新潮

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