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ノロに感染? 急な下痢、受診の見極め方と対処法

1/19(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

寒い季節になると、ノロウイルスに感染する人が増えてくる。ノロウイルスなどで起こる「ウイルス性胃腸炎」は激しい下痢と吐き気に苦しめられるが、症状は長く続かないので過度に心配する必要はない。ウイルスに感染し下痢などの症状が出たら、どうすればいいのか? 受診すべきかをどうやって判断すればいいのか? 感染症に詳しい総合診療医・感染症医の岸田直樹さんに、健康な成人がウイルス性胃腸炎にかかった場合の対処法を聞いた。
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■多くの人が使うドアノブやトイレの便座などに要注意

冬になると、インフルエンザやノロなど、ウイルスに感染する人が多くなる。これは低温・乾燥を好むウイルスが多いため。ウイルスが元気になって感染症になる人も増えるわけだ。ノロウイルスに感染すると胃腸炎になり、激しい下痢や嘔吐(おうと)を起こすことはご存じだろう。

岸田さんは「冬はアデノウイルスやロタウイルスの感染も多くなりますが、中でもノロウイルスが最も多く、成人のウイルス性胃腸炎で症状が強い場合、半分以上はノロウイルスだと思います」と指摘する。

ノロウイルスの感染経路には、ウイルスに汚染された食品を加熱が不十分なまま食べることによる「経口感染」や、ウイルスに汚染された手や物に触れ、それによって最終的に口などにウイルスが入る「接触感染」などがある。潜伏期間は1~2日程度で、やがて激しい下痢や吐き気といった症状が表れる。

私たちが日常生活で特に気をつけるべきは、気づかぬうちに手指がウイルスに汚染されることだ。「人間は5分に1回くらいの頻度で顔を触っているといわれていて、それにより手についたウイルスが口や粘膜(目や鼻など)、気道などから体内に侵入してしまうわけです」(岸田さん)

不特定多数の人が触るつり革やドアノブ、多くの人が使う会社や施設のトイレの便座などには、ノロウイルスが付着している可能性がある。公衆トイレなどに入るときは、腰を下ろす前にトイレットペーパーなどで便座をしっかり拭くといい。「ノロウイルスにアルコールは効きませんが、物理的に拭き取ることでいくらか数は減らせます」と岸田さんはアドバイスする。最も確実な予防法は手洗いだ。アルコール消毒が効かなくても、流水でウイルスを洗い流すことはできる。トイレ使用後や、帰宅後、食事の前などには、流水でまめに手を洗うことを心がけよう。

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最終更新:1/19(日) 7:47
NIKKEI STYLE

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