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『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』には、面白みと情熱が決定的に欠けている

1/19(日) 12:33配信

WIRED.jp

※このレヴュー記事には、ネタバレにつながる描写が含まれています。十分にご注意ください

シリーズの今後はどうなるのか?

スター・ウォーズの現在の三部作の2作目に当たる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年)を巡る議論に深入りするのは、セラピストに止められている。これにはきちんとした理由があるのだが、それはともかくわたしの大雑把な理解では、この映画はファンには評判が悪かった。

わたしの耳にまで届くのだから、当然ディズニーも『最後のジェダイ』に対する不満には気づいていたはずだ。シリーズの最後を飾る『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、離れてしまったファンの心を取り戻すための必死の努力であるように見える。それはきっとこのためだろう。最新作は神話の法則を追求し、ファンがオリジナル三部作に対して抱く言葉に従って畏敬の念のようなものを復活させようともがいている。

J.J.エイブラムスに課せられた義務

監督は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015年)を大成功に導いたJ.J.エイブラムスだ。エイブラムスは続三部作の第1作となるこの作品で、元からしっかりとした骨格をもっていたルーク・スカイウォーカーの物語を巧みに再構築してみせた。だが、非常に難しいふたつの課題を背負った『スカイウォーカーの夜明け』は、そう簡単にはいかなかった。

エイブラムスはここで、ばらばらになった破片をそれなりに満足のいくかたちで何とかつなぎ合わせ、同時に『最後のジェダイ』を巡るファンの不満に耳を傾けて罪を償うという義務を課せられたのだ。

エイブラムスは有能な映画監督だが、これほどまで複雑な任務を遂行するのは難しいだろう。スティーヴン・スピルバーグを思わせる彼の器用さをもってしても、傷つけられたシリーズの名声を回復するのは不可能だった。

それでもエイブラムスは何とかしようともがき、アクロバチックな戦略を導入した。結果として『スカイウォーカーの夜明け』は、誰も望んでいなかった結末に向けて疾走し始める。そして『最後のジェダイ』を楽しめなかったことに動揺しているファンだけでなく(個人的には、これはルークが鬱っぽかったことと、女性キャラクターが重要な役割を与えられたことが大きいと思っている)、もっとリラックスした気分で最終章を待ち望んでいた人たちにとっても期待外れの結末となってしまった。

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最終更新:1/19(日) 12:33
WIRED.jp

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