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JR東海道線二宮駅から歩いて行ける!|湘南の絶景、菜の花満開の吾妻山から富士山を見る(神奈川県二宮町)

1/19(日) 11:04配信

サライ.jp

文・写真/杉サキ(サキは山に大に可)行恭

東海道線の下り電車は藤沢から相模湾沿岸に出る。そこから辻堂、茅ヶ崎を経て相模川を渡って平塚をすぎると、それまで関東平野を走ってきた車窓に穏やかな稜線の大磯丘陵が見えてくる。このあたりから「西湘」と呼ばれている気候温暖なエリアだ。かつて大磯には伊藤博文や吉田茂の別荘があり、次の二宮には犬養毅も避寒地として別宅を構えていた。その二宮駅の近くにある吾妻山は、新春から菜の花の絶景が楽しめる湘南の絶景ポイントになっている。

さて二宮駅は、名駅舎のほまれ高い大磯駅とは異なり、ちょっと残念な橋上駅舎となっている。これは国鉄時代の昭和57年(1982)に機能優先に改築されたもの、それでもホームに流れる発車メロディは「朧月夜」となっている。これは吾妻山の早咲きの菜の花に合わせたものだ。ちなみに吾妻山は二宮駅の北側にそびえる(というほどでもないが)標高136mの山のこと。その比較的平坦な山頂に6万株もの菜の花が植えられ、まだ冬枯れの1月上旬から早咲きの菜の花が満々と咲いている。

ちなみに「吾妻山」の名は古事記に登場する古代の英雄ヤマトタケル(日本武尊)が東国遠征のおり、妃のオトタチバナヒメ(弟橘姫)が海を鎮めるために投身し、軍勢を渡海させたとする神話からとられたという。その妃の櫛が二宮の渚に流れ着き、ヤマトタケルはこの丘の頂きに櫛を埋め、足柄峠でオトタチバナヒメを偲んで「吾妻はや」と嘆き悲しんだ。この故事からやがて関東などの東国をアズマ(吾妻)と呼ぶようになったという。吾妻山の山麓にはオトタチバナヒメを祭る吾妻神社があり、ところどころに水仙や寒椿が咲く険しい急坂を登ると、20分ほどで山頂部の公園に出る。

でも山上にあったのはうさぎ園とローラーすべり台、おりの中では黒うさぎが飛び跳ねている。その園地からさらに坂のぼると一気に展望がひらけた、いよいよ山頂の芝生広場だ。視界は東西南北にひろがり大山から丹沢、そして箱根から伊豆半島まで山並みが続き、その奥に真っ白に冬化粧した富士山が凛々しく屹立する。そして足元には黄色い絨毯のように菜の花畑が広がっていた。まさにここは湘南の絶景だ。

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最終更新:1/19(日) 11:04
サライ.jp

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