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富裕層の「財産没収」を本気モードで推し進める日本政府

1/19(日) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

税負担が重い富裕層にとっても「財産税」の方がマシ

予め言及しておきますと、財産税課税というのは究極的には「まだマシ」な施策なのです。というのも、ハイパーインフレになってしまえば、個人の保有資産の実質的な価値は「何百分の1」とか「何万分の1」とかになってしまう可能性があるのですが、財産税課税をされても資産は「何分の1」か、最悪でも「10分の1」くらいにしかなりません。それくらいのことでハイパーインフレが収まってくれるのであれば、背に腹はかえられないということになるのです。

次項で述べますが、たとえば純資産の額が1億円の人の財産税負担の推定額は2,740万円(実質税率27.4%)、純資産の額が10億円の超富裕層の場合、税額は6億5,640万円(実質税率65.6%)と推定されます(これらは、次項で述べる「第二次世界大戦のすぐ後〈1946年〉に実際に実施された財産税」の前例から試算した概算の値です)。

富裕層の負担はかなり大きなものになることが予想されますが、それでもハイパーインフレよりは「まだマシ」です。ハイパーインフレになってしまえば、それによる資産価値の目減りがたとえば100分の1の場合、純資産の1億円の実質的な価値は100万円くらいになってしまうわけですから、そうなるよりは2,740万円をお国に献上するほうが、まだマシなわけです。

純資産の額が10億円の人にも同じようなことがいえます。保有資産の実質的な価値が100分の1の1,000万円くらいになってしまうくらいだったら、6億5,640万円を税金で持っていかれても3億4,000万円くらいは残るわけですから、そっちのほうがよっぽどマシですね。

多くを負担する富裕層にしてみても、保有資産の実質的価値が何百分の1とか何万分の1とかになってしまうのを止めるためなら、財産税課税をされて3分の2とか3分の1くらいで勘弁してもらえるほうが「まだマシ」なのです。

しかも、これから次項で述べるように、財産税課税というのは一般の庶民にはほとんど税負担はなく、富裕層が多くを負担するものですから、一般の庶民にとっては、ハイパーインフレを阻止する財産税課税は大歓迎ということになろうかと思います。

ですから、財産税課税というのは一種の革命というか、格差是正の大ナタが振り下ろされるという感じのことなのです。課税される富裕層にとってはとてもイヤなものですが、背に腹はかえられないということで仕方ないと思うしかありません。

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最終更新:1/19(日) 8:00
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