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古いボルボのワゴンはユルさがイイ!? 940エステート&P1800ES試乗記

1/20(月) 20:41配信

GQ JAPAN

ボルボの正規ディーラーが徹底的に整備を施した2台のオールド・ボルボ「P1800ES」と「940エステート」にサトータケシが試乗した。その魅力とは?

【写真を見る】シンプルなインテリアも最高!古いボルボの魅力とは?

1973年製でもしっかり走る!

ボルボのディーラーであるボルボ・カー 東名横浜の一画に、「KLASSISK GARAGE(クラシック・ガレージ)」が置かれたのは2016年夏だった。古いボルボのメインテナンスを行うために専属のメカニックが常駐、修理や車検、点検などをおこない、安心して古いボルボに乗り続けることができるように体制を整えたのだ。

初年度の2016年には38台、2年目は81台、3年目は95台と、入庫台数は順調に増えて、現在では数カ月先まで予約が埋まっているという。そのいっぽうで、クラシック・ガレージで整備した車両の販売もおこなっている。今回は、整備された2台に試乗した。

まずステアリング・ホイールを握ったのは1973年型の「P1800 ES」。2ドアのスポーツクーペであるP1800にハッチゲートを与えたいわゆるシューティングブレーク(狩猟用の貨物車)で、スリークなボディはいま見ても美しい。

この個体は何年か車庫で眠っていたものを引き取って内外装から機関まで全面的にレストアを施したもの。スウェーデンの本社には年間50万台規模(!)でヒストリック・モデルのメンテをする部署があるとのことで、パーツの生産や流通のシステムはしっかりと確立されているという。

現代のクルマに比べると華奢で径が大きなステアリングホイールを握り、2.0リッターの直列4気筒OHVエンジンを始動する。ATとの組み合わせなので発進にコツは要らないけれど、ノンパワーのステアリングはパワステに慣れたヤワな腕に、ずっしりとした重さを伝える。駐車場から出るとき、“よっこらしょ”というかけ声が出る。

けれども走り出してみると、P1800 ESは46年以上も前に生産されたクルマとは思えないほどきちんと走った。エンジンは低回転域から実用的なトルクを発生し、高速道路に上がっても100km/h巡航だったら楽々こなす。

3ATなのでちょっとエンジン回転があがりすぎて音と振動が気になるけれど、それを活気だと思えるところが古いクルマの面白いところだ。“運転している!”という実感がある。

ステアリング・ホイールの遊びが大きいのは時代を感じるが、直進性もしっかりしているし、何よりこの手のクルマでありがちなブレーキの頼りなさが感じられないのがいい。ブレーキを踏んだ時の、カチッとした踏み応えが頼もしい。P1800ESの後期型は4輪ディスクブレーキが採用されていて、この時代からボルボは“安全のボルボ”だったのだ。

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最終更新:1/20(月) 21:16
GQ JAPAN

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