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バブルで実家が10億円に!欲まみれの三男、末っ子に内緒で…

1/20(月) 10:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

相続の中でも、「不動産の承継」では特にトラブルが発生しやすい。物件に同じものは1つとしてないため、問題の争点・解決策は状況によってまったく異なる。そこで本連載では、不動産の相続対策に強みをもつ専門家集団・株式会社財産ドックの編著『20の事例でわかる 税理士が知らない不動産オーナーの相続対策』(クロスメディア・パブリッシング)より一部を抜粋、事例を紹介し、実践的な対策方法を解説していく。

本来は末っ子が「親の自宅」を相続する予定だった

◆口約束はトラブルのもと。大切な資産だからこそ家族内の相続でも遺言書が必要

大阪市にお住まいのBさんのケースです。Bさんは五人兄弟の末っ子で、会社を経営していたご両親とともに暮らしていました。

Bさん以外の四人の兄弟は家を出る際、お父様から独立のための支度金をもらい、それぞれ独立していきました。Bさんはご両親と一緒に住むことを決めていたため、お父様からは支度金を渡す代わりに自宅を渡すということを伝えられていたそうです。

その後、お父様は亡くなり、自宅はお母様が相続しました。Bさんはその後もお母様の面倒を見ながら生活し、お母様からもBさんに自宅を相続させることを伝えられていました。

ちょうどバブルの終わり頃、お母様が病気で亡くなりました。Bさんはかねてからのご両親との約束通り、自宅は自分が相続するものと考えていたそうです。もちろんご両親の意向は他の兄弟も聞いていたので、Bさんはトラブルなく相続できるものだと思っていました。

しかし、お母様が亡くなってすぐ、Bさんのお兄さんである三男が、自宅を自分の法定相続分である5分の1の持分で勝手に登記してしまったのです。この頃はバブル全盛期ということもあり、Bさんが相続する予定だった自宅には10億円近くの市場価値がありました。お兄さんたちは家を出る際にお父様から支度金はもらっていたものの、Bさんが相続する自宅の価値に値するほどの大金はもらっていません。

四人のお兄さんたちはこれに納得できず、Bさんの意見を聞かずに三男が勝手に登記を行うことを了承したようなのです。

しかし、これにBさんは納得できません。ご両親が自分に自宅を託すと言っていて、家族全員が承知していたのにもかかわらず、それらを全てなかったかのように勝手に登記してしまったわけですから。しかしお母様が遺言書を残していなかったため、Bさん以外の兄弟は、この登記に関して問題はないと主張してきたのです。

遺産分割協議ではBさんとお兄さんたちの間で大きく揉めることになりました。結局裁判で争うことになり、協議はまとまらないまま月日が流れていきます。

しかし悪いことは重なります。Bさんは会社を経営していましたが、バブルが弾けて事業が頓挫し、多額の借金を背負うことになってしまったのです。その担保としてBさんの持分の自宅も競売にかけられてしまいました。こういった状況の中、どうにか権利を取り戻すことはできないかということで、Bさんがに相談に来られたのです。

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最終更新:1/20(月) 10:00
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