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味で勝負できる「糖質制限おやつ」意外な売れ筋

1/20(月) 5:25配信

東洋経済オンライン

 郊外をドライブしているとよく見掛ける「シャトレーゼ」の看板。約400種類のスイーツを製造販売する創業66年の老舗だ。

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 日常使いのおやつが手頃な価格で購入できると、子どものいる家庭を含め、多くの人に親しまれている。「スペシャル苺ショート」(324円税込)や「ダブルシュークリーム」(108円税込)などを食べたことのある人も多いのではないだろうか。

 長年、郊外中心に店舗展開してきたが、都心在住者からの出店要望が増えたことから、2019年9月からは銀座や青山に都心向け店舗を出店。ネット上でも人気が広がり、昨年はSNS上で「チョコバッキー」(64円税込)というアイスが大ブレイク、年間3000万本の販売を記録した。海外展開も順調で、ここ数年、売上高も店舗数(国内530店舗)も伸びている。

 そんなシャトレーゼには、隠れたヒット商品がある。「糖質カットシリーズ」だ。

■実は、糖質制限ブームの前から存在した

 最近、糖質制限ブームの影響で需要が急増し、売り上げが伸びているという。筆者も先日立ち寄った銀座の店舗で、リアルな売れ行きを目撃。40歳代と思しきスタイルのよい男性が、ガサーッとこのシリーズのスイーツを15個ほど大人買いしていった。

 しかし、同社はブームに便乗したわけではない。発売は2009年と、実は割と前からある商品なのだ。2003年に発売したアレルギー対応スイーツに感謝の声が多く寄せられたことから、「食べたくても食べられない人のためにまた何かできないか」と、検討されたのが始まり。当時、生活習慣病が社会問題化していたため、糖尿病患者や血糖値が気になる人を対象にこのシリーズが開発された。

 売れるかどうか未知数だったが、まとめ買いするシニアが現れるなど、徐々に手応えを感じていったという。ある糖尿病の専門医が、同シリーズの「ショートケーキ」の有用性を評価したのをきっかけに、病院での患者向け食事勉強会などで紹介される機会が増加。妊娠糖尿病患者の病院食に採用する産婦人科もあるという。

 こうした背景から主な購買層は患者を中心とする中高年だったが、前述の糖質制限ブームやSNSの普及でダイエッターの支持が急増。「チアリーディング活動のため体重を増やせない」という10代女子など、若年層にもファンが広がっている。「売り上げは、この10年間で10倍伸びました」と、研究開発課課長の保坂徹さんは話す。

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最終更新:2/10(月) 14:40
東洋経済オンライン

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