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JR東海・西日本「初の合同訓練」なぜ実施された?

1/20(月) 5:10配信

東洋経済オンライン

 会社発足以来初めてだという。東海道・山陽新幹線において大規模地震が発生したことを想定して、JR東海とJR西日本が連携し、本線上の列車の乗客を避難誘導するという両社の合同訓練が1月16日深夜から17日未明にかけ行われた。

【写真】地震を想定した訓練で、車内照明の消えた新幹線車内。非常灯だけが点灯している

■車内は非常灯の明かりだけ

 上り最終列車が出発した後の23時45分、訓練列車が新大阪駅に向けて新神戸駅を出発した。新神戸―新大阪間は山陽新幹線の区間であり、運転士や車掌はJR西日本の社員だ。乗客役としてJR東海とJR西日本の社員120人が乗り込んでいる。車いすの乗客や目の不自由な乗客という想定の社員もいる。外国人も乗車しており、さまざまな乗客対応を行う訓練だということがわかる。

 訓練開始予定時刻の23時58分に列車が停止したが、「ただいま新大阪駅手前で信号待ちの停車を行っております」というアナウンス。地震で停車するはずなのにと思ったら、訓練ではなく信号待ちで本当に停車したとのことだ。

 その後、列車が動き出し、少し時間が経ったところで突然スピーカーから緊急地震速報のチャイム音が鳴り響いた。列車は減速を始め、予定より5分遅れの0時03分に再び停止。車内の照明が消え、客室の両端にある非常灯の照明だけになった。乗客役の社員が口々に「地震だ」と叫ぶ。

 実際の新幹線では、地震の際に緊急地震速報のチャイム音がスピーカーから鳴り響くことはない。JR東海の担当者は「乗客のみなさんの携帯で緊急地震速報が鳴るでしょうから、その代わりです」と説明する。

 また、今回は列車が停止してから車内の照明が消えたが、実際に地震が起きた際は地震防災システムが作動してまず送電が止まる。

 停電によって車内の照明は消え、列車も自動的に緊急停止する。つまり実際には車内の照明が消えてから列車が止まるという順序になる。

 地震防災システムは緊急地震速報に加えて遠方地震計や海底地震観測網なども活用することで、いち早く地震を検知する仕組みを講じているという。地震防災システムが適切に作動すれば、列車が減速を始めてから揺れ出すことになる。

■「重大なお知らせ」外国語でも

 照明が消えてからおよそ10分後、ようやく「お客様に重大なお知らせがあります」というアナウンスが聞こえてきた。

 「急停車の原因は地震発生のためと判明しました。現在被害の状況の確認を行っております。私たち乗務員はお客様を安全にご誘導するための訓練を受けています。乗務員の指示に従い行動してください。車外は安全確認がとれておりませんので、絶対に車外には出ないでください」――。

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最終更新:1/20(月) 5:10
東洋経済オンライン

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