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【MLB】レッズ7年ぶりプレーオフへ、秋山を必要とした理由

1/21(火) 16:03配信

週刊ベースボールONLINE

 秋山翔吾を獲得したシンシナティ・レッズは過去6年連続負け越し。ディック・ウィリアムス編成本部長の時代になってからも3年連続負け越しで、結果を出さねばならない時期に来ていた。

 先発投手陣はとても良い布陣だ。ルイス・カスティーヨ、ソニー・グレイ、トレバー・バウアー、アンソニー・デスクラファニとそろい、2019年、投手陣の三振奪取数は1552個でリーグ4位、被打率.235も4位、WHIP 1.26は6位だった。一方で打線の得点数701は25位、打率.244は24位、出塁率.315は22位と弱点だった。このオフの目的はいかに攻撃力を上げるかで、マイク・ムスタカス二塁手を4年6400万ドル、秋山を3年2100万ドルで補強した。

 現時点でサラリー総額は1億3500万ドル前後と球団史上最高。その上にトレードでフランシスコ・リンドアー、コーリー・シーガーといった大物遊撃手を狙う。

 レッズは本気である。今勝ちたいという球団の思いを象徴するのはニック・センゼルの扱いだ。16年のドラフト全体2番目指名の野手で、昨季チームのトッププロスペクトとしてメジャー・デビューした。しかしキャンプ中に右足のねん挫。6月には打球が当たって右目の上を縫い、7月にフェンスに激突して再びねん挫、9月に肩を痛め104試合にプレーしただけ。成績は打率.256、出塁率.315と期待はずれだった。

 まだ23歳と長い目で見たいところだが、素行にも問題があると判明。球団首脳は、センゼルの成長を待っていられない。そこですでにトレード要員になっている。一方で秋山は実績あるベテラン。特にレッズのお気に入りは安定した出塁率。過去5年4割近い秋山が一番に入り、二番に通算出塁率が.421のジョーイ・ボット、三番に過去3年は.360を超えるエウヘニオ・スアレズが入れば、簡単にアウトにならない打者が上位に並び、相手投手陣にとってとても厄介だ。

 センターの守備については秋山も32歳になり、メジャーの広い球場なら厳しかったかもしれない。しかしながらレッズのグレートアメリカン・ボールパークは狭く、13年に当時30歳で、コーナーの外野専門だった秋信守が、150試合プレーしても問題なかった。加えてこの球場なら、秋山は20本以上のホームランを引き続き打てるかもしれない。

 とはいえこのレッズの期待が裏切られる可能性ももちろんある。報道されているように秋山についてはレッズ以上に日本市場を長くスカウトし、選手獲得の実績もあったカブスやダイヤモンドバックスも動いていた。しかしながら彼らの見積もりは2年1000万ドル程度。ダイヤモンドバックスは秋山に3年契約はリスクがあると考えていた。またカブスは4番手の外野手と見ているとも言われた。そんな中でレッズの評価だけがズバ抜けて高かった。果たしてそれが正しいのか、あるいは間違っているのか。

 秋山本人は選んだ理由について「日本人がまだ在籍していないというのが魅力だし、ウインターミーティングで素晴らしいプレゼンテーションをしていただき、熱意に感銘を受けた。このチームで戦いたいという思いが強くなった」と明かす。相思相愛が実を結べばと切に思う。

週刊ベースボール

最終更新:1/23(木) 11:16
週刊ベースボールONLINE

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