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【ヒットの法則120】日本に上陸した5代目W221型メルセデス・ベンツSクラスはハイテクの塊だった

1/21(火) 18:30配信

Webモーターマガジン

インテリアは斬新さに溢れ、安全性はまた一歩先を行く

2005年10月4日、メルセデス・ベンツのフラッグシップ、5代目W221型Sクラスが日本上陸を開始した。当時メルセデスが考えうる「新機軸」が惜しげもなく投入された先進のSクラスの全貌を見てみよう。(以下の記事は、Motor Magazine 2005年12月号より)

【写真】リアビューやインパネ、装備類を見る(全8点)

7年ぶりにフルモデルチェンジして登場したW211型は、誰が見てもSクラス然とした存在感を示しながらも、今後のクルマ作りの指標となる先進性をも持ち合わせるという「使命」を背負ったモデルだった。

まず登場したのは、S350、S500、S500ロングの3タイプ。そのスタイリングは、より立体感を強調したフロントまわり、オーバーフェンダー風ラインを持たせたサイドフォルム、センターラインを入れて個性を持たせたテールランプと大胆にチェンジしている。サイズの拡大も久しぶりに行われ、全長で30mm(ロングは40mm)、全幅で15mm、全高で40mm大きくなるとともに、ホイールベースも70mm(ロングは80mm)延ばされ、さらなる室内空間の余裕を生み出している。

ダークウォールナットのウッドパネルを配したインテリアは、これまでのメルセデスにはない斬新さを演出している。ATシフトはフロアから消え、ステアリングコラム右横の短いセレクターレバーとなり、ステアリングのスポーク背面にあるスイッチでアップ&ダウンが可能なダイレクトセレクトを採用。またメーターパネルには8インチの高精密ワイドディスプレイを配し、アームレスト前部のダイヤル式コントローラーに集約して、様々なインフォメーションを引き出すCOMANDシステムを標準装備とした。

エンジンはS350には新開発3.5LのV型6気筒を、S500には新開発5.5LのV型8気筒を搭載。いずれも吸排気のバリアブルバルブタイミング機構を採用したDOHCとし(国土交通省の「平成17年度排出ガス基準75%低減レベル」を取得)、これに7速ATである7Gトロニックを組み合わせる。

サスペンションはフロント4リンク、リアマルチリンクを踏襲するが、ADS(アダプティブ・ダンピング・システム)とエアサスを統合したエアマティックをさらに熟成。S/C/M(スポーツ/コンフォート/マニュアル)の切り替えスイッチによって、エンジンやトランスミッションも含めた制御をトータルで行うようになった。安全面では体系化した新概念プロセーフを構築したのも今回のSクラスの特徴だ。

それは、パフォームセーフ(事故の危険を早期に警告、または回避する機能)+プレセーフ(事故の発生を予見し、衝突までの乗員保護態勢を整える機能)+パッシブセーフ(乗員保護性を高めるボディ構造及びシステム)+ポストセーフ(事故発生後の早期救助と二次災害を防ぐシステム)からなり、さらに総合的に安全性を追求するようになった。

また、ナイトビューアシストやディストロニックなどもオプションとして用意する。装備の充実も図られ、メルセデスの先進性は十二分に盛り込まれている。ハイテク・スーパーリムジンとも言うべき今度のW211型Sクラス、いま新たな神話が始まろうとしている。(文:河原良雄/Motor Magazine 2005年12月号より)

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最終更新:1/21(火) 18:30
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