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ジャズに最適?「日本一小さい新幹線駅」活用法

1/21(火) 5:00配信

東洋経済オンライン

 雪に覆われた北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅(青森県今別町)で2019年暮れ、ジャズ・コンサートが開かれた。

【写真】奥津軽いまべつ駅のコンサート会場。小ぶりだが音響は良い

大都市なら駅でのコンサートも珍しくはない。しかし、人口2400人と「日本一小さい新幹線のまち」をうたう町の新幹線駅、しかも改札内の小スペースが会場とあれば趣が異なる。新幹線の開業直前の様子は以前、当連載でも紹介した(2016年3月21日付記事「若者を惹きつける『日本一小さい新幹線の町』」)。あれから4年、駅の様子はどうなっているのか。北海道新幹線で出掛けてみた。

■改札内がコンサート会場

 新青森駅から「はやぶさ15号」で15分、2019年12月15日13時36分に奥津軽いまべつ駅へ到着した。エレベーターでコンコースに上がると、ふだんは静かなフロアがざわめきに包まれている。聴衆は町内の人を中心に30人ほど。会場はJR津軽線をまたぐ連絡通路かと想像していたが、改札内のこぢんまりした空間だった。やがて、演奏が始まった。

 雪模様の天気に合わせるようにしっとりと、あるいは軽快にリズムを刻んだのは、地元で活躍する「小松由美子トリオ&さくら」のメンバーだ。

 2部に分かれて、「A列車で行こう」「ホワイト・クリスマス」など十数曲を披露。見慣れたエントランスが、大きく豊かなステージに生まれ変わった。

 コンサートには、JR北海道の宮越宏幸・函館支社長、今別町の中嶋久彰町長も顔を出した。北海道新幹線やJR津軽線を見渡せる連絡通路では、野菜などを煮込んだ郷土料理「あづべ汁」の振る舞いや、コンブ、農産物などの直売が行われた。ささやかながら、地元の思いが濃集された催しである様子が伝わってきた。

 演奏メンバーは青森市と弘前市、五所川原市、鶴田町から駆けつけた。津軽地方をほぼカバーする顔触れだ。セッティングを手掛けたのは、青森県で唯一、国の「観光カリスマ」に認定されている角田周さん。作家・太宰治を生んだ五所川原市金木地区の出身で、1980年代末、「地吹雪体験ツアー」をスタートさせ、ネガティブな自然現象を観光資源化した実績を持つ。

 2010年12月の東北新幹線全線開通・新青森駅開業時には、民間の立ち位置からその効果を最大化しようと、県内外のメンバーを集めて「あおもり観光デザイン会議」を組織し、フォーラムなどを展開した。

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最終更新:1/21(火) 5:00
東洋経済オンライン

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