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メンズコレ裏街道記 パリメンズに初挑戦した「ダブレット」と「ターク」を見て思うこと

1/21(火) 15:00配信

WWD JAPAN.com

1月16日。晴れ。日程が過密なパリ・メンズの中でも特にこの日はスケジュールがぎっちりで、朝から何だか落ち着きません。でもそのそわそわとした気持ちはスケジュールのせいだけではなく、この日にパリコレデビューを飾る日本の2ブランドがショーを控えているからでもありました。井野将之デザイナーの「ダブレット(DOUBLET)」と森川拓野デザイナーの「ターク(TAAKK)」です。

【画像】メンズコレ裏街道記 パリメンズに初挑戦した「ダブレット」と「ターク」を見て思うこと

"15:15 ターク"

前のショーから少し時間が空いたため、珍しく昼食をとる時間が作れました。しかも比較的ゆっくりと食べられるほどゆとりがあります。でも、気がつけばいつも通りの早食いをきめて、会場に到着していました。ショー開始は15時15分。僕が会場に着いたのが15時ちょうどぐらい。どんなショーでも基本的に20分前後遅れて始まるので、会場に着くのは早すぎるぐらいです。でも、なぜだか行かずにはいられませんでした。会場に到着すると、森川拓野デザイナーが入り口付近で忙しそうに挨拶まわりをしています。前日も会場で深夜2時まで作業や打ち合わせをしていたらしく、寝不足のせいか顔色はめちゃくちゃ悪い。日本から帯同している広報も目を充血させながら、にこやかに振る舞っています。みなさん明らかに満身創痍。(本番前にこのバタバタで大丈夫か……)と少し心配していたところに、森川デザイナーが駆け寄って来てくれました。僕からは「頑張ってください」としか言うことはできないなと考えていると、先に森川デザイナーから「良いショーを見せられると思う」とだけ言い残し、再びバックステージへと帰って行きました。ファッションの舞台でここまで真剣に戦っている人たちを目の当たりにし、まだ会場に入ってもいないのに泣けてきました。実際にショーを見ると、これまでとは明らかに違います。パリという大舞台で戦うために、洗練されたスタイルへと舵を切ってきたという印象でした。よく見るとこれまでの「ターク」のドロっとした濃厚な強さはあるものの、フロッキーに見立てたデニム素材やチュールを重ねたような奥行きのあるチェック柄、チェーンパーツの使い方など、これまでに感じることのなかったエレガンスを感じました。これまでよりもスタイルをぐっとハイファッションに寄せています。ショーを一緒に取材したジャーナリストのエリー・イノウエ(ELIE INOUE)さんやカメラマンの土屋航さんは、興奮気味に「めっちゃよかった」と口をそろえます。でも「ターク」の濃厚さが人間っぽくてが好きだったひねくれ者の僕にとって、本当にいいコレクションだったか、ショーの直後はいろいろ考えていました。

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最終更新:1/21(火) 15:00
WWD JAPAN.com

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