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宮沢氷魚インタビュー「ゲイの役を通して、自分を隠して生きる苦しさを知った」

1/22(水) 22:58配信

Numero TOKYO

ドラマ『偽装不倫』でも注目された、俳優・モデルの宮沢氷魚。映画『愛がなんだ』の今泉力哉監督が手がける新作『his』では、周囲にゲイと知られることを恐れながら、元恋人を思い続ける主人公・井川迅(シュン)を演じる。「ゲイもバイセクシュアルもいることが普通だと思っていた」という彼が、迅という役を通して感じたLGBTQを取り巻く日本の現状と家族、プライベートについて聞いた。

社会を変えるために、自分にできることはこの作品に出ることだと思った

──今回の『his』は、井川迅と藤原季節さん演じる日々野渚との、長い時間をかけた物語です。男性同士のラブストーリーですが、演じる前の印象は?

「僕は高校まで、インターナショナルスクールの男子校に通っていたんです。幼稚園から高校までの一貫校だったので、思春期を迎えるにつれ、ゲイやバイセクシャルの人も出てくるんですが、僕からしたら幼稚園の頃からの仲間なので、何の抵抗もなく普通のこととして受け入れていたんです」

──アメリカに留学していたときは?

「アメリカはオープンにしている人も多いのですが、それは普通の恋愛のひとつで。日本に帰ってきたとき、日本にはLGBTQが極端に少ないと気づいたんです。でも、割合からしたら、そんなに少ないわけがないんですよ。それで、日本ではみんながオープンにできない、その環境が整ってないんだと気付きました。僕の友達は、こんなに生き辛い社会の中にいたんだと」

──実感があったんですね。

「それで、この作品の台本を読んで、すぐに出演したいと答えました。少しでも彼らが生きやすい世の中にするために自分ができることは、こういう作品に出演することなんじゃないかと思いました」

──今回、迅を演じて、初めてわかったことが多かったそうですが。

「迅は、ゲイであることを隠して生きている人間なんですが、実際に演じてみたら、想像よりもはるかに辛かった。自分に嘘をついて生きることが、こんなに苦しいことだとは知りませんでした。ただ、ゲイに生まれてきただけで、それは悪いことじゃない。でも、自分を受け入れることができない。その葛藤を演じながら感じていました」

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最終更新:1/22(水) 23:56
Numero TOKYO

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