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『ライフ・シフト』著者から日本への提言! 「人生100年時代」で求められるスキルとは

1/22(水) 11:00配信

文春オンライン

「高齢化は今や世界的な課題です。1850年以降のデータを見ると、人類の平均寿命は10年ごとに2年ずつ延び続けている計算になります。

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 先進国においては、1967年生まれの半数は91歳まで、87年生まれの半数は97歳まで、2007年生まれの半数は103歳まで生きるとの予測もあります。『人生100年時代』は、もうすでに始まっているのです」

「人生100年時代」の提唱者が語る“長寿の恩恵”

 こう語るのは、人材論・組織論の権威であるロンドン・ビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏(64)だ。

「人生100年時代」は今でこそ聞きなれた言葉となったが、元々はグラットン氏が提唱したもの。長寿の時代に向けて働き方や生き方を変えていく必要性を説いて、世界的に影響を与えた。アンドリュー・スコットとの共著『 ライフ・シフト:100年時代の人生戦略 』(東洋経済新報社)は20カ国語以上に翻訳されており、日本でも35万部を超えるベストセラーとなっている。

 長寿といえば年金や介護など、負の側面がクローズアップされがちだ。

 文藝春秋ではグラットン氏に単独インタビューをおこない、長寿を厄災ではなく恩恵にするために、我々はどのような人生を築くべきかを聞いた。

人間にしか出来ない仕事は何か?

「長寿社会とは、『より長く働く社会』でもあるのです」

 グラットン氏がこう語るように、日本では定年の引き上げが検討され、「生涯現役」という言葉もよく聞かれるようになった。だが、自分自身が持っている能力がいつまでも通用するとは限らないし、勤めている会社が倒産するという可能性もある。

 少しでも長く仕事を続けるために、我々はどのようなスキルを身につけておくべきなのだろうか。

「実は、何を学ぶかはそれほど重要ではなく、人生を通して絶え間なく学び続ける姿勢が必要なのです。その中で自分自身が夢中になれることを見つけられれば、皆さんの人生は充実したものになるでしょう。

 ただ、時代の流れを考えると、『テクノロジーの進化』には触れておくべきでしょう。AIやロボットの普及によって代用される仕事は確実に増えていきます。重い荷物の運搬作業や金融機関の窓口業務などは、ロボットに置き換わりつつあります。我々はその事実から目を背けることなく、『人間にしか出来ない仕事は何か』ということを考え、自ら学び続けなければなりません。1つ確かなことは、テクノロジーが発達した未来では、我々の仕事にはより“人間らしい力”が求められるということです」

 では、人間が機械より優れている点とは何なのか――。

 他にも、長寿社会を幸せに生きるための「3つの無形資産」、男女平等を阻んでいる日本企業と男性の問題点などについてグラットン氏が語ったインタビュー「 人生百年時代のカギは男女平等だ 」全文は、「文藝春秋」2月号、「文藝春秋digital」に掲載されている。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2020年2月号

最終更新:1/22(水) 11:00
文春オンライン

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