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AOKI「スーツ販売」低迷のウラで「快活クラブ」絶好調のワケ

1/22(水) 10:41配信

現代ビジネス

意外と知られていませんが

 年始に放映された『マツコの知らない世界』(TBS系)をご覧になっただろうか。

 この番組で190種以上のフライドポテトを食べ比べてきた識者がナンバーワンに選んだのは、なんと複合カフェ「快活CLUB」のポテトであった。ファストフードや居酒屋、回転寿司など飲食店を抑えての選出は驚きであり、ネットで大きな話題になっている。

【写真】「いきなり」大惨事のウラで急成長、「やっぱりステーキ」とは何者か

 快活クラブは、紳士服の販売で知られるAOKIホールディングス(以下、AOKI)が、エンターテイメント事業として手がける複合カフェである。ファッション業界大手のAOKIが複合カフェを運営していることに驚く方もいると思うが、同社は2020年1月現在、複合カフェ「快活CLUB」を436店も運営している。

 紳士服市場の縮小に伴い苦戦するファッション事業を尻目に、快活CLUBは売上高、店舗数ともに業界1位の座についており、いまやAOKIの主力事業になりつつあるのだ。

 フライドポテトで思わぬ注目を浴びることになった快活CLUBだが、AOKIの見通しによれば2023年3月期には、エンターテイメント事業の営業利益がファッション事業を上回るという。

 そこで今回、業界トップを維持する快活CLUBの特徴や魅力、今後の複合カフェ市場の動向などについてご紹介したい。

日々進化を遂げている「複合カフェ」

 漫画喫茶やインターネットカフェなどは、業界では「複合カフェ」と呼ばれる。これはインターネット環境や漫画本だけでなく、ダーツやカラオケ、ビリヤードなど遊戯スペースを併設する店舗が増えたためである。

 国内総店舗数が約1600店、市場規模で約1300億円と推定される複合カフェ業界は現在、大手と中小店に二分化されつつある。

 一般的にネットカフェと呼ばれることが多いのは、従来、各店舗が高度な通信回線を備え、ネットの使いやすさを売りにしてきたからである。しかし、光回線の普及などで家庭の通信環境が向上したことに加え、スマホやタブレットの浸透により外出先でのネット利用が容易になったこともあり、中小のネットカフェは存続が難しくなっているのが実情である。

 このためネット環境や漫画本を揃えるだけでなく、前述のようにダーツやカラオケなどの遊戯スペースを併設したり、飲食を充実させるなどサービスの複合化を進め、新しい魅力をアピールしているのである。

 だが、このようにサービスを充実させていくためには資本力が必要である。そのため、複合カフェ業界は大手と中小に二分化され、資本力のある大規模なチェーン店が売上の上位を占めるという状態が続いているのだ。

 このような状況下、快活CLUBを運営するAOKIグループの快活フロンティアの売上は、2019年実績で約368億円。2位の「スペースクリエイト自遊空間」を運営するランシステムの売上高が約60億円、3位の「アプレシオ」を運営するaprecioが約52億円であり、快活CLUBは業界で断トツ1位の座を確保しているのである。また前年比の売上伸長率でも7.8%と、順調な成長を遂げている。

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最終更新:1/22(水) 10:41
現代ビジネス

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