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頭上に浮かぶ「?」は成長の合図 元バスケ日本代表が東北で育む「子供の考える力」

1/22(水) 17:33配信

THE ANSWER

元バスケ日本代表・渡邉拓馬氏が「東北『夢』応援プログラム」で小学生19人を直接指導

 子供たちの活気に満ちた笑い声が響いた。真新しい体育館。窓からこぼれる日差しに照らされ、館内が山吹色に輝く。夢中になって走り回る19人の児童。ダム、ダム、ダム、ダム……。バスケットボールをつく無数のドリブル音が、“楽しい”を目いっぱい表現していた。

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「どこにいってもそうなんですけど、子供の反応が全てだと思っています。ワーワー、キャーキャー、楽しみながらやれた。僕もそういう雰囲気にさせたいと思ってやっているので、その中でも何か一つ感じてくれるものがあればいいなと。自分の狙いとしては今日もできたかなと思います」

 目を細めて子供たちを見つめていたのは、バスケットボールの元日本代表・渡邉拓馬氏だった。様々な競技の指導を受ける機会を与える「東北『夢』応援プログラム」のバスケットボール編が19日に福島・南相馬市内の上真野小で行われた。福島出身の渡邉氏は、Bリーグ・アルバルク東京など日本のバスケ界の第一線で活躍。3人制バスケ「3×3(スリー・エックス・スリー)」でプレーを続ける名シューターが「鹿島ミニバスケットボールスポーツ少年団」の選手に直接指導した。小学2年から6年の男子19人が参加。1年間にわたる長期指導の始まりだ。

 公益財団法人「東日本大震災復興支援財団」の協力により、アスリートなどからスポーツ指導機会を提供する同プログラム。子供たちの様々な夢と目標の達成をサポートしていく。水泳、陸上、ラグビーなど多岐にわたる競技があり、バスケットボール編で指導役の「夢応援マイスター」として登場したのが渡邉氏だった。

 子供たちがそれぞれ掲げる1年後の目標に対し、遠隔指導ツールでサポート。子供たちとの交流を1日限りで終えるのではなく、離れた場所でも動画やメッセージを通じて継続したプライベートレッスンが受けられるという画期的な試みだ。

 整列して待つ子供たち。司会の呼び込みで登場した渡邉氏をキラキラした目で見つめた。「みんなにバスケットの楽しさと魅力を知ってもらって、バスケに限らず、お父さん、お母さんとの生活に役立ててもらえれば。ポイントは自分で考えてやること。普段はコーチから言われたりするけど、人に言われてやるのではなく、自分で考えることからやってほしいです。きつい練習はないので、楽しくやってもらいたいなと思います」。渡邉氏の挨拶でクリニックがスタート。19人はボールを取りに勢いよく走り出した。

 最初は鬼ごっこだ。体育館の床に書かれたライン上のみでドリブルし、3人の鬼が追いかける。鬼もライン上でしか走ることができない。普段はやらない方法のウォーミングアップに必死になった。時間の経過とともに鬼の数も増やされる。あっという間に5分が経つと、次はドリブルをする選手は利き手と逆の手でしかドリブルができないという制限をつけられた。

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最終更新:1/27(月) 12:02
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