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筒香嘉智の“ラストメッセージ”。野球をやる子供を増やす方法とは?

1/22(水) 11:51配信

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 いったい誰にこの思いを届けたいのか。

 「やっぱり指導者が変わらないと子供たちへの指導は変わらないですし、その子供たちの一番近くにいるのはご両親です。保護者の方へ、指導者の方へという思い……そういう人たちへのメッセージだと思っています」

【秘蔵写真】10代から凄い貫禄の筒香、超細い浅村や投手・丸、てへぺろ顔の山田哲人、クールな鳥谷。ヤンチャそうな森&中田翔、ダル、松坂、マエケンらの高校時代。

 1月18日、生まれ故郷の和歌山・橋本市で小学生を対象にしたエクササイズ体験会を行ったタンパベイ・レイズの筒香嘉智外野手の言葉だった。

怒声、罵声が飛び交う指導方法への異議。

 筒香が子供たちの野球環境の改善を訴えて、本格的に声を上げたのは2017年1月のことだった。

 中学時代の出身チーム、堺ビッグボーイズ(瀬野竜之介代表)の小学生部「チーム・アグレシーボ」のスーパーバイザーに就任し、その体験会を実施。

 その際に集まったメディアに対して、子供たちの野球に勝利至上主義が蔓延る現状や怒声、罵声が飛び交う指導方法への異議を唱え、もっと子供の将来を見据え、成長につながる環境を整えないと日本の野球の未来はないと訴えた。

 その後も毎年、「チーム・アグレシーボ」の体験会の際に様々な提言を行い、その一方で一昨年には自らの野球人生を振り返りながら、指導者、保護者がアプローチしていく一助になればと綴った本(『空に向かってかっ飛ばせ! 未来のアスリートたちへ』文藝春秋刊)を出版。

 昨年1月には、日本外国特派員協会で日本だけではなく海外メディアに向けても発信するなど、様々な活動を行ってきた。

 そして今年もまた橋本市のイベント前の1月12日には、堺ビッグボーイズの子供たちと交流会を行い、その中で改めて子供たちの未来に向けての提言を行なった。

昨年だけで57人の子供たちが入団。

 「僕は数年前から色々な提言をしたり、話をさせて頂いたりしていますけれど、この堺ビッグボーイズのスーパーバイザーにならせて頂いて、正しい教育、正しい指導というのができれば、子供たちがやっぱりこんなに集まってくる。

 まだまだ子供に野球をやってほしいと思っている親ごさんたちがいるということを感じています」

 筒香がスーパーバイザーを務める「チーム・アグレシーボ」には、昨年だけで57人の子供たちが新たに入団してきた。

 野球人口の急激な減少で、選手が集まらない。これはいまの少年野球チームが抱える共通の悩みでもある。結果として最悪の場合はチームが解散に追い込まれるケースも少なくない。

 そんな中で堺ビッグボーイズは小学生部を含めると総勢約200人の大所帯となっている。しかも、大阪府の南端の河内長野市にグラウンドのあるこのチームには、神戸などからわざわざ2時間近くをかけて通ってくる子供もいる。

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最終更新:1/22(水) 11:51
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