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パリコレ初挑戦「ターク」のドタバタ劇 大舞台に刻んだ確かな一歩

1/22(水) 16:00配信

WWD JAPAN.com

森川拓野デザイナー率いるメンズブランド「ターク(TAAKK)」が、2020-21年秋冬コレクションを1月16日パリで発表した。パリ・メンズ・ファッション・ウイークへの参加は、東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するファッションコンペ「ファッション プライズ オブ トウキョウ(FPT)」受賞によるものだ。公式スケジュールの中でプレゼンテーションとして時間を設け、ランウエイショーを45分刻みで合計3回行った。

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"本番1秒前まで絶対に妥協しない"

筆者が会場に着いたのは、1回目のショーが始まる1時間前。バックステージでは森川デザイナーが忙しなく動き回っている。ここまで苦楽を共にしてきた仲間、ニューヨークで出会って絶大な信頼を寄せているスタイリスト、キャスティングのスタッフも全員が慌ただしい。特にスタイリストとは、通訳を通して入念にルックの最終確認を重ねている。「ネックレスの重ね付けはくど過ぎる、一つ外そう」「シャツの前ボタンは閉めず開けた状態の方がいい」「開けた状態だとランウエイを歩いた時にシャツが美しく見えないから、動き過ぎないように中のTシャツとシャツを軽く留めよう」――森川デザイナーを支える身近なスタッフは、針と糸を手にボトムスのウエストやトップスのサイズ調整を指示通りに行なっていく。同時に、森川デザイナーはバックステージを駆け巡り各モデルのルックを整えていく。風を切るように素早く動いていたかと思えば、次の瞬間には時が止まったかのように静止して、真剣な表情で目を凝らしてルック全体を眺める。周りが一切見えず高い集中力を維持していたのだろう。筆者はそんな森川デザイナーをずっと観察していたが、ショーが始まる前にバックステージで彼と目が合うことは一度もなかった。彼の表情が唯一ゆるんだのは、ショー直前に会場内の様子を見て「少しずつ観客席が埋まっている」と口にした時だった。

間もなくショー開始時間。10分前に息を切らしながらバックステージへ入ってきた女性スタッフは、近くのスーパーで購入した品をリレーのバトンをつなげるようにほかのスタッフへと急いで渡した。中身は黒の靴下とTシャツだった。直前になって数が足りないことが判明し、急きょ買い出しに走っていたのである。モデル全員に必要な小物も行き渡り、ようやくルックは完成したようだ。しかし森川デザイナーは少しのシワやレングスを1ミリ単位で手直しするなど、時間がいくらあっても足りない様子だった。自分が納得のいく形に仕上げるまで絶対に妥協しない、したくなかったのだろう。

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最終更新:1/23(木) 12:08
WWD JAPAN.com

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